2024年春の友好交流のつどいを開催
・福島県日中友好協会
福島県日中友好協会は恒例となった「春の友好交流のつどい」を、4月21日に福島市グリーンパレスで開催しました。
第1部記念講演では中国駐新潟総領事の崔為磊氏が登壇し「平和友好協力こそ中日関係の正しい選択」と題して講演しました。「日中間の情勢が変わっても、交流を通して協力し合い安定した関係を歓迎する」と述べました。
引き続き行われた第2部友好交流懇親会では、県内各地から集った62名の参加者へ主催者を代表して遠藤久会長が挨拶。県知事代理の細川了生活環境部長をはじめ、参列された来賓からもご祝辞の後、県国際交流協会小沢喜仁理事長の音頭で乾杯し、コロナ禍が明けての和やかな雰囲気で交流懇親会に移りました。
アトラクションでは「きでこ座」の猪又淳行さん、猪又美智子さんによる三味線と民謡が披露され、参列者を魅了しました。
(副理事長 後藤善次)
日中友好に思い馳せ
「わたしと日本との関わり」発表交流会
・神奈川県日中友好協会 青年学生部会(チャイ華)
5月12日、かながわ県民センターにおいて【主催】チャイ華【共催】上海大学日本校友会【協賛】青島ビールによる「わたしと日本との関わり」発表交流会が開催され、35名が参加しました。県日中三浦修専務理事の開会挨拶後、上海大学日本校友会・王祝名誉顧問による講演では、ご自身のこれまでの日中交流の足跡をお話しいただきました。印象に残ったのは1984年日中青年友好交流3000人訪中団でした。日中不再戦を誓った青年は現在60代近くであり、日中友好が脈々と受け継がれていることを切に感じました。
パネルディスカッションでは上海大学日本校友会・工藤燕萍常務副会長、陳琦理事、チャイ華・幾島愛衣子、方晨琪が登壇し、世代を越えて日中友好に尽力する方々に「私の思う日中友好」を発表いただきました。高校3年生の方さんからは、世界情勢を鑑み、日中不再戦の誓いの重要性、自分の気持ちを伝えていくこと、実際に交流することが大事であることを発表いただきました。
参加者全員での交流会では自身の日中友好を共有し、有意義な時間となりました。最後に上海大学日本校友会許鳴副会長から閉会の挨拶を頂戴し、日中友好に思いを馳せる交流会は幕を閉じました。
(部会長 稲垣 信)
新会長に大友氏(朝日大学学長)、杉山前会長は名誉会長就任
岐阜県日中友好協会が役員改選
・岐阜県日中友好協会
岐阜県日中友好協会は5月12日の定期総会で任期(2年)満了に伴う役員改選を行い、大友克之副会長(朝日大学学長、57歳)を新会長に選んだ。2002年から会長を務めてきた杉山幹夫氏(岐阜新聞社最高顧問、96歳)は名誉会長に就任。長年の労苦をたたえて杉山名誉会長に花束が贈られた。また柴橋正直岐阜市長(副会長)、季文斌・駐名古屋中国副総領事が来賓あいさつに立ち、祝辞を述べた。
大友会長は「朝日大学は中国の各大学と交流を続けている。県日中友好協会会長として、先人が掲げてきた『日中不再戦』を誇りにし、日中共同声明、日中平和友好条約などの精神を守るため尽力していく」と抱負を述べた。
杉山名誉会長は「日中国交正常化の10年も前に岐阜市と杭州市が交わした『日中不再戦』の誓いを協会の原点とし、県、各自治体が友好関係にある江西省などとも絆を深め、交流の輪を広げていってもらいたい」などと新体制に期待を込めた。
協会は1955年9月、日中友好協会岐阜支部(51年設立)を発展的解消して岐阜県日本中国友好協会に改称し、再スタート。岐阜支部時代から取り組んだ中国人殉難者の調査、慰霊、遺骨送還は県民を巻き込んだ日中友好運動に拡大し、62年の岐阜・杭州両市での『日中不再戦』『中日友好』の碑文交換、翌63年の碑建立につながった。
このほか総会では、「日中ぎふフォーラム」を引き続き開催、協会創立70周年(2025年)の記念誌編纂などを進める本年度事業計画などが承認された。
(文・岐阜県日中友好協会理事長 土屋康夫)
中国の対外政策の柱は『統一戦線外交』
日中ぎふフォーラム
益尾知佐子・九州大学大学院教授が講演
・岐阜県日中友好協会
「日中ぎふフォーラム2024」(岐阜県日中友好協会主催)が5月12日、岐阜市で開かれ、益尾知佐子・九州大学大学院教授が「中国の対外政策と米中関係」と題して講演した。
益尾教授は現代中国の政治・外交が専門で、ハーバード大学でエズラ・F・ヴォ―ゲル教授(2020年死去)の研究助手を務め、薫陶を受けた。ヴォ―ゲル教授の著書『現代中国の父 鄧小平』『日中関係史』を翻訳。『中国の行動原理』などの著書がある。
益尾教授は、習近平国家主席はマルクスの唯物史観を対外政策の基本にしている。中国はロシアや発展途上国と国際統一戦線を組んで米国をはじめ日本、EU多数派、英、豪、カナダなどの主要矛盾(覇権主義)に対抗し、中国の夢(中華民族の偉大な復興)と人類運命共同体の実現を目指す。
覇権主義は王道に対する『悪』と見ており、1930年代から79年頃までのイデオロギー外交と変わらない。
米中関係は「両国の指導者の相手国に対する認識はほぼ固定化。『もしトラ』(トランプ政権再来)になっても大きな変化は見込めない」と指摘。このまま突き進めば、「よくて新冷戦、悪ければ核戦争」と厳しい見方を示した。
(文・岐阜県日中友好協会理事長 土屋康夫)
第19回桜二胡音楽会
満開の桜と共に満喫
・愛知県日中友好協会
4月7日(日)15時より、岡谷鋼機名古屋公会堂(旧名古屋市公会堂)大ホールにて第19回桜二胡音楽会(主催/(NPO)チャン・ビン二胡演奏団、共催/中国駐名古屋総領事館、南京市対外文化交流協会、南京市人民対外友好協会、名古屋姉妹友好都市協会)が開催された。
今年は桜の開花が遅れたことが幸いし、名古屋公会堂のある鶴舞公園は満開の桜が咲き誇り、名実ともに「桜二胡コンサート」となった。また、5年ぶりに南京市から南京民族楽団の演奏家の来日が実現し、素晴らしい演奏を披露した。加えて日本の二胡愛好者、課外活動で二胡を学ぶ小学生らの発表があり、最後に全員で合奏し、会場全体が一体となって大いに盛り上がった。
プロ、アマ交えての演奏会は、会場の外の桜と呼応するように暖かく華やかな空気に満たされ、二胡を通して日本と中国の交流がより一層深まった。
『周恩来記念式典』に参加
・京都府日中友好協会
四月二十日、周恩来平和研究所の王敏所長の主催による「大同を継承、平和を祈願」と銘打った式典に参加しました。会場は嵐山大悲閣千光寺。周恩来の詩文を刻んだ「雨後嵐山碑」への張文乃作曲の記念歌奉納に続き、周恩来親族の沈清氏、温故創新の会・片山啓事務局長他の来賓祝辞が読み上げられました。
会場を渡月橋に隣接する「花のいえ」に移した晩餐会には、駐大阪総領事館の薛剣総領事をはじめとする二十六名が集い、平和共存五原則の七十周年に当たる今年、日中友好の井戸を掘った周恩来の偉業について改めて参加者全員が語り合う感慨深い交流の場となりました。
(前副理事長 四宮陽一)
長江源流への旅
『劇場版 再会長江』を鑑賞して
・京都府日中友好協会
竹内亮監督のドキュメンタリー映画『劇場版 再会長江』は、私が日本に来る前に暮らしていた上海から物語が始まります。この作品の中で、竹内監督は、十年前に撮影した長江沿いの道筋を再び歩み、当時出会った人々や出来事を探す旅から中国社会の真実の姿を客観的に記録しました。
映画が描くこの十年は、中国の発展が驚異的な速度で進んでいる時代です。日本の友人の皆さんが、この映画を通じて中国を訪れ、現代の中国を感じ取ってくれることを心から願っています。
映画のラストで竹内監督が長江源流の氷河の六百メートル手前まで迫るシーンはとても感動的でした。私も九年前、妻を同伴して甘粛省の標高五千メートルにある七一氷河を訪れた事があります。あまり近寄ると危険と言われ、あと五百メートルの地点で前進を断念しましたので、竹内監督の残念な気持ちはよく分かります。
あるいは十年後になるかも知れませんが、竹内監督には次回撮影の旅で是非、長江始まりの一滴に触れて頂き、そのシーンを我々に映画の中で見せて欲しいと思います。今からとても楽しみにしています。
(趙 端)
山東省訪問団と共に
友好提携40周年記念植樹
・和歌山県日中友好協会
和歌山県と山東省が1984年4月に友好提携を結んで今年の4月で40周年の佳節を迎えることから、訪問団の来県を機に記念の白皮松を植樹した。
中国共産党山東省委員会常務委員兼宣伝部長の白玉剛氏を団長とする50人の訪問団が4月19日に和歌山県を訪れた。
岸本周平和歌山県知事との記念会談の前に、和歌山城のふもとに立地する県立美術館・博物館の中庭において、樹皮が白い中国原産の「聖樹」とされる白皮松の苗木を和歌山県日中友好協会の主催で記念植樹する式典を開催。
中国側は白団長に加えて山東省人民対外友好協会蔡先金会長、山東社会科学院袁紅英院長等が参加し、日本側は和歌山県日中友好協会中拓哉会長、芝本和己理事長、井上きみ代事務局長、岩橋延直名誉会長等協会役員に加えて、濱口太史県議会議長、前昌治県企画部長等が出席し、薛剣駐大阪総領事も参列しての式典となった。
和歌山大学教育学部附属小学校の5年生からも16名の参加があり、「ニイハオ」と元気な声で歓迎する姿に、訪日団のメンバーも児童たちに話しかけるなど、和やかな式典となった。
県立博物館のロビーには山東省から贈られた玉製の孔子像が鎮座し、その視界の先に友好の白皮松が今後根付き生長し、青々と茂る松葉の雄姿が繁栄のシンボルとなることが期待される。
(会長 中 拓哉)