各地の日中交流ニュース

2023年7月1日号 /

北京の街角60点
札幌 田中政道写真展

・北海道日中友好協会 青年委員会

北京の日常を写真と俳句でつづる「北京の街角~田中政道写真展~」が6月20日~25日に札幌市資料館ミニギャラリーで開催され、期間中多くの市民が北京の春夏秋冬、喜怒哀楽を切り取った60点の作品群を熱心に観賞した。

今年の日中平和友好条約締結45周年を記念し、北海道日中友好協会青年委員会が主催。田中政道さん(67)は北海道帯広市出身で、2008年から魯迅博物館専属カメラマンとして、博物館の収蔵品図録の作成などに携わる傍ら、北京の日常風景をカメラに収め、3000枚以上を撮りためてきた。昨年暮れ、東京で写真展が開催された後、道日中が主催団体から全ての写真を譲り受け、札幌での写真展が実現した。

展示された作品の撮影時期はコロナ禍の2021年から22年にかけて。田中さんが詠んだ趣味の俳句を添えた作品60枚を用意した。20日のオープニングセレモニーでは青木雅典道日中会長、駐札幌中国総領事館の夏少傑代理総領事の挨拶の後、一時帰国中の田中さんが「ニュースとは違った北京の庶民の生活を知ってもらいたい」と話し、自作の俳句を添えた意味も解説した。この後、田中さんが作品の全てを紹介して回り、北海道から贈られた桜が満開の様子や真冬に湖で寒中水泳する女性、朝天を突きさす高層ビル、鴨と葱を店内で見せるコックさんなど全て飽きさせない一つひとつが見る人の表情を和ませていた。

(北海道日中友好協会 青年委員長 田中佑宜)

青木道日中会長(右1)、夏少傑代理総領事(右2)らに作品解説する田中政道さん(左1)

2023年度定期総会

・秋田県日中友好協会

秋田県日中友好協会(猿田和三会長)は6月2日、秋田市内で2023年度理事会・定期総会を開催した。総会には荻原由美子・秋田県企画振興部国際課課長を来賓にお迎えし、計24人が出席した。

猿田会長は総会の挨拶で「昨年、コロナ禍で実施出来なかった秋田県・甘粛省友好都市締結40周年記念事業を、目下、実現に向けて模索している」と語った。小玉正憲代議員を議長に選出して議事は活発に進行。事業報告・決算報告や事業計画・予算案などを協議し、すべて承認された。

主な対外行事については、昨年6月30日に大館市花岡町の十瀬野公園墓地で行われた「中国人殉難者慰霊式」(大館市主催)に佐藤惣良理事長が参列したほか、10月13日に中国駐札幌総領事館の劉亜明総領事が知事を表敬訪問した際にも佐藤理事長が面談したことが報告された。中国人殉難者慰霊式については石田寛理事(大館市日中友好協会会長)からも説明があり、史実を次の世代に伝えるため、2010年に花岡平和記念館が開館されるまでの経緯が語られた。

石黒かほる県女性委員会会長からは、これまで8年間、全国女性委員会委員長の任にあたってきたが、6月24日に栃木県宇都宮市で開催される全国女性委員会総会にて退任する意向が表明され、多くの方々の理解と協力に対する感謝の言葉が述べられた。

総会後の懇親会には、5月下旬に県の国際交流員に就任した中国甘粛省出身の王暁娟さんも出席。中国での農業指導の経歴がある高橋博理事と中国歌謡を歌い、会場を沸かせた。

工藤嘉範副会長は得意のギター演奏で、石黒女性委員会会長と共に県日中のオリジナルソング「友好の翼」や「秋田県民歌」などの大合唱をリードして盛り上げた。

出席者は食事を楽しみながら和やかなひとときを過ごした。

(理事 古谷孝男)

挨拶する猿田会長

 

定期大会で呉大使が挨拶 訪中団や卓球大会決定

・長野県日中友好協会

長野県日中友好協会は5月25日、第61回2023年度定期大会を長野市内の犀北館ホテルで開きました。4年ぶりの対面の定期大会には呉江浩中国大使、阿部守一知事ら来賓はじめ県内各地から110人が出席し、友好訪中団派遣や中学生卓球交流大会開催などを決めました。

高波謙二会長が体調不良で欠席し、代わって布施正幸副会長が「民間の立場から日中不再戦・平和友好の原点に立ちかえって交流に取り組んでいきたい。改めて『日中友好は最大の安全保障』という宇都宮徳馬先生の教えを銘記し、この思いを県民の皆さん、若い世代に繋いでいきましょう」と呼び掛けました。阿部知事は「長野県は中国と、スキーをはじめとしたスポーツ、経済産業、観光面の交流などを進めてきた。コロナ禍も落ち着きある中、交流を再開していきたい。友好協会の一層のご協力をお願いするとともに活躍を期待している」と激励しました。

呉江浩中国大使は「長野県には十数年ぶりの訪問となり大変懐かしい。長野県は中国と深い関係があり、特に河北省と各分野の交流を進めてきた」と述べ、①友好の信念を持って各界の友好の力を結集し付き合いを発展させていく②北京冬季五輪が成功し長野県の皆さんの協力に心より感謝したい③ウインウインの関係を築いていく、ことを確認しながら「長野県の観光プロモーションを応援したい。ビザ手続きの便宜を図っていきたい。大使館は様々な両国の交流事業を支持していく」と述べました。大使の友好に対する熱意に大きな拍手が送られました。

2022年度の活動報告・決算報告・会計監査報告を承認、2023年度の活動方針案・予算案を採択しました。採択された事業は河北省との友好県省40周年にちなんだ県日中友好訪中団派遣や河北省での友好40周年祝賀会参加、各友好都市から中学生卓球選手団を招いての日中友好都市中学生卓球交流大会開催、強制連行された中国殉難者の慰霊祭の開催など。

議事終了後、軽井沢在住のバリトン歌手崔宗宝さんが「荒城の月」「オーソレミヨ」を素晴らしい歌声で披露し、最後に、女性委員会のリードで、全員で「永遠の友情を」を斉唱し友好を誓いました。丁玥大使夫人、張漪波公使参事官、陳浩三等書記官、王菁アタッシェのほか各界の代表者が来賓として出席し祝電も多数寄せられました。

(事務局長 中澤保範)


祝辞を述べる呉大使

 

中国江蘇省が河崎前理事長に「人民友好使者」の称号

・石川県 羽咋日中友好協会

本協会の理事長として長らく日中友好に尽力してこられた河崎祐彦氏(現相談役)がこの度中国江蘇省から「人民友好使者」の称号を授与されました。

「人民友好使者」は、世界各国で江蘇省との友好親善に貢献した人物に対し同省が2年毎に授与している称号です。2022年は世界で河崎氏を含む8か国の20名に授与され、11月下旬、南京市で授与式が行われました(同氏は新型コロナ感染状況を考慮し授与式には欠席)。

河崎氏は、石川県羽咋市と江蘇省通州市(現南通市通州区)との友好都市調印(2001年)に際して本協会理事長として連絡調整に当たり、長年にわたって両市の交流親善に力を尽くしました。また羽咋市の第1回訪中団(1983年)に加わり南通市を訪問して以来、幾度となく中国を訪れ相互の理解と友好に努めました。これらの実績が評価され、南通市、通州区両政府および人民対外友好協会の推薦を受けて江蘇省が同氏への称号授与を決めたということです。

2023年になり新型コロナ感染症も感染症法上の位置づけが「5類感染症」に変更されるということで、河崎氏は訪中し4月27日午前、南京市に於いて授与式に出席しました。

その席で、江蘇省人民対外友好協会 伯蘇寧会長と会談し、「江蘇省人民友好使者」杯と証書が授与されました。江蘇省外事弁公室の主要党グループのメンバーであり江蘇省人民対外友好協会の銭文華副会長も授与式に出席されました。

会談の中で、伯蘇寧会長は、河崎氏は江蘇省と深い絆を結び、将来の友好活動への人民友好使者であり続けることを望んでいると述べられました。

(事務局長 堀田 勉)

江蘇省人民対外友好協会の伯蘇寧会長(左)から「江蘇省人民友好使者」杯と証書を受け取る河崎前理事長

江蘇省人民対外友好協会の皆様と

「江蘇省人民友好使者」杯、証書

ゼロコロナ政策に抗議 白紙運動に理解深める
フォーラムで阿古さん講演

・岐阜県日中友好協会

「日中ぎふフォーラム2023」(岐阜県日中友好協会主催)が5月27日、岐阜市の生涯学習施設「ハートフルスクエアーG」で開かれ、現代中国研究の第一人者で東京大学大学院総合文化研究科教授の阿古智子さんが「若者(Z世代)を通してコロナ後の中国を考える」と題して講演。聴講した会員、事前申し込みの市民ら40余人が、中国のゼロコロナ政策に抗議した「白紙運動」について理解を深めた。

阿古さんは2022年11月、中国各地で起きた「白紙運動」について、広州、成都、北京の抗議活動を比較しながら「社会問題に関心の高い若者が活動の中心にいた」と分析した。

さらに「参加した若者の大半は幼い頃から何不自由なく、小、中、高校の階段を上がってきた。大学生になって北京でも高層マンションに住む富裕層と不衛生な環境での生活を余儀なくされる農村出身者の格差を、身をもって感じ、社会問題に目覚めた。政治スローガンを声高に叫ぶのではなく、白紙運動は言論統制で文字が消されることへの抵抗を白紙で表し、人間らしくありたいという証しだった」と述べ、「これまで中国では格差を超えて人々が団結することはなかったが、ゼロコロナ政策に対し、多様な人々が声を上げた。金持ちも貧しい人も〝平等〟に息苦しさを感じたからだ。また、農村は遅れているのではない。頑張れば理想の方向へ行けるチャンスが保障されていないだけだ」と続けた。

阿古さんは「中国の若い人たちの間で、結婚せず子も持たない意を込めた、〈我們是最後一代〉(私たちは最後の世代)という言葉が流行している。次の発展のカギを握るのはこの世代。弱い立場にいる人も将来に希望が持てて、人間らしく生きられる社会が問われている。日本もよそ事ではない」と結んだ。

(理事長 土屋康夫)

若者のうねりが中国社会を動かす現実について話す阿古智子さん(岐阜新聞社提供)

 

茶文化とは
中国と日本 素敵な協演

・大阪府日中友好協会

お茶を通じて日本と中国のつながりを体感!

「茶のハーモニー 宋の風雅に出逢う旅」(中華人民共和国文化と観光部主催、大阪中之島美術館)は、最終日の5月25日(木)午後、茶道表千家の前田一成教授が点てる抹茶と白雪梅さん(大阪府日中友好協会理事)が淹れる中国茶の素敵な協演がくり広げられました。

会場には中国駐大阪総領事館の方煒副総領事、中国駐大阪観光代表処の馬暁琛首席代表、大阪府日中友好協会の青柳理事長など約30名が集い、お茶とお菓子そして講話をゆったりと楽しみながら、中国宋の時代から現代の日本へと綿々と受け継がれる茶文化交流の、悠久の時の流れに思いを馳せるひと時を過ごしました。

(事務局長 岩田教之)

前田一成教授(右)と白雪梅さんによる日中のお茶の協演

方煒副総領事(後列中央)などご参加の皆さまと記念撮影する大阪府日中友好協会会員

友好条約締結45周年を祝う 九州日中友好大会
民で官を促す平和発展を

・【九州】日中友好協会

今年の日中平和友好条約締結45周年を祝う九州日中友好大会が5月26日にホテルニューオータニ博多で開催されました。この大会は、昨年1月に開催された日中国交正常化50周年を祝う九州日中友好大会に続き、九州6県の日中友好協会と中国駐福岡総領事館が共催。九州各県や中国関係の参加者なども含めて全体で約130人(人数制限のため)が参加して盛大に行われました。

大会は、関麗敏領事の司会・挨拶で始まり、森山沾一福岡県日中友好協会会長が主催者を代表して「九州は国交正常化以前から民間交流を行ってきて、『民で官を促す』理念と、『両国は互いに脅威にならない』と誓った平和友好条約の下、今後も日中友好に取り組んでいこう」と挨拶しました。続いて呉江浩駐日大使や程永華中日友好協会副会長、岡﨑温(公社)日中友好協会理事長(共にビデオメッセージ)や、服部誠太郎福岡県知事からのメッセージ(代読)、組坂繁之部落解放同盟名誉顧問らの来賓挨拶が行われました。

その後、律桂軍総領事が「歴史的な岐路、未来への方向」と題して講演を行い、「世界は今、歴史的岐路に立っている。45年前の最初で唯一の平和条約の理念を今こそ発揮して、『民で官を促す』『地方から中央へ』の考えで平和友好の揺るぎない信念を持ち、共に『平和的発展』をめざし、中日平和友好協力が続くことを期待しています」と述べました。

そして、大会を記念しての「大会宣言(案)」を中村元氣福岡県日中友好協会事務局長が提案し、全員の拍手で承認されました。

ここから、司会が池田良子福岡市日中友好協会副会長に交代して「友好の宴」に移り、土屋直知福岡大連未来委員会委員長の音頭で乾杯して懇談・懇親会に入りました。その後、中国伝統の楽器「二胡」「古箏」の演奏やダンスが披露され、参加者は楽しく鑑賞しました。

最後に、海江田順三郎鹿児島県日中友好協会会長が終宴挨拶し、「今日の成果を九州から全国に広げ、日中友好運動を進めていきましょう」と述べて大会を終了しました。この大会の成果を持って、秋には6回目となる「九州日中友好訪問団」を派遣することも企画しています。

一連の動きは日中関係が極めて厳しくなった2013年、九州地区日中友好協会と中国駐福岡総領事館の共催で九州日中友好交流大会を5年連続で開催し、2014年から5回、「九州日中友好交流訪中団」を編成して北京~南京などを訪問するなど、10年間続く九州地区独自の取り組みとなっています。

(福岡県日中友好協会 事務局長 中村元氣)

 

日中平和友好条約締結45周年を祝って、律桂軍総領事(最前列右2)と共に乾杯する参加者たち。最前列右3は海江田順三郎・鹿児島県日中友好協会会長、同右1は森山沾一・福岡県日中友好協会会長

総領事館が準備したアトラクションが祝賀ムードを盛り上げてくれました

鹿児島県・女性委員会が設立3周年
留学生・高校生ら70人 文化交流、歌と踊りも

・鹿児島県日中友好協会 女性委員会

鹿児島県日中友好協会女性委員会の設立3周年を記念する「日中友好交流の集い」が5月14日、鹿児島市内で開催されました。

オープニングは、特別ゲストの劉美佳子さんによる二胡演奏でした。続いて第1部は鹿児島大学・鹿児島国際大学の留学生、鹿児島東高等学校の生徒、女性委員会との「ディスカッションタイム」。高校生の「日本文化で驚いたことは?」といった率直な質問に、留学生が「お辞儀、おもてなしと、鹿児島弁です」などと答え、楽しい交流ができました。天達委員長が親睦を深めてきた、湖南長沙同升湖実験学校と鹿児島東高等学校との動画交換交流も紹介されました。

第2部「日本中国伝統衣装の紹介」は、鹿児島市国際交流アドバイザー・劉開麗さんによる解説&若者による漢服と着物のファッションショーです。初めて見た漢服の美しさに感動する人、留学生の綺麗な着物姿に日本人と勘違いする人までいて、大好評! 女性委員会は、若者の着付けをがんばりました。

第3部は「音楽でつながる友好の輪」。高校生や女性委員会はテレサ・テンなどを中国語で、留学生はAKB48などを日本語で歌い、盛り上がりました。

エンディングは、会場に集まった約70人全員が輪になり、「鹿児島おはら節」を歌い踊って「“和”と“輪”の交流」を楽しみました。

県女性委員会は、「民間交流、文化交流で“平和の輪”を広げよう」と、今後も欲張って活動してまいります。

㊦留学生や高校生と共に記念撮影する、鹿児島県日中友好協会女性委員会のメンバー。最前列左7は天達美代子委員長、中央は海江田順三郎・鹿児島県日中友好協会会長