各地の日中交流ニュース

2023年4月1日号 /

江蘇省代表団が来道 道庁訪問、歓迎会も

・北海道日中友好協会

ポストコロナの交流を見据えて、江蘇省人民対外友好協会の代表団5人(団長・銭文華副会長)が3月3~4日、札幌や小樽を訪れ、友好を深めた。

道日中が中国からの代表団を迎え入れるのは、コロナ後初めて。銭団長は、北海道庁を訪れて浦本元人副知事に対し、「江蘇省は日本各地に数多くの友好都市があるが、北海道にはまだ一つもない。産業構造が似ているマチ同士で推進したい」と協力を求めた。

また、①道庁国際局との友好交流②農業漁業の学術技術交流③9月に無錫で開く「国際都市・町グリーンイノベーション発展大会」への参加―などを訴え、人的往来の再開を呼びかけた。

この後、別会場で道日中主催の歓迎レセプションが和やかに催され、駐札幌中国総領事館からは夏少傑代理総領事らも出席。席上、青木雅典会長に「江蘇省人民友好使者」の称号が記念品とともに授与された。

対面交流が制限されている期間、道日中と江蘇省とはオンライン会議や子供たちの絵手紙交換で交流を進めてきた。コロナ以前は、蘇州昆劇院の札幌公演や海洋漁業視察団の受け入れ、相互訪問を続けていた。

(理事長 佐々木政文)

江蘇省人民友好使者の称号が授与された青木雅典会長を中心に記念撮影

元宵節を祝う交流会

・宮城県日中友好協会青年委員会

宮城県日中友好協会青年委員会は令和5年2月5日、仙台国際センターにおいて元宵節を祝う交流会を開催した。開催は3年ぶり。令和2年2月2日開催予定であった前回の交流会は、直前の1月31日に出されたWHOによるコロナの緊急事態宣言を受け60名以上の参加申し込みがあったが中止とした。

コロナ禍以前は、ゴマ団子を一緒に食べ、腕相撲大会などをして盛り上がったが今回は人との距離を保ち飲食禁止。中国人留学生や毎週開催している日本語中国語オンライン交流会に参加しているメンバー、中国語スピーチコンテストの参加者など30名が参加した。

青年委員会の日中両国の20代のメンバーが司会を担当した。篠笛、二胡の鑑賞に続きグループ対抗クイズ大会を開催。日本語と中国語で出題されるそれぞれ5問の問題をグループ内で協力して回答。得点の高かった上位3チームには賞品が与えられた。その後ビンゴ大会、日本語中国語交流会をリアル開催。中国語タイムでは中国語未学習の参加者は漢字を紙に書いて筆談で交流した。

参加者からは「気楽に話せて楽しかった。」「視野が広がった。」などの感想が寄せられた。司会を担当した二人からは「参加者とは違う楽しみがあった。」「段取りを考える過程が楽しかった。」といった感想が聞かれた。今回の交流会参加後、青年委員会に入会した大学生もいて、主催者として嬉しい出来事だった。

宮城県日中友好協会では毎週火曜日20時からオンラインで日本語中国語交流会を開催。詳細は宮城県日中友好協会のホームページ記載。

(青年委員会事務局長 吉澤千明)

 

高校生の訪中団派遣 並木会長、復活に意欲
中国民俗調査 小熊学長が講演

・神奈川県日中友好協会

神奈川県日中友好協会の新春交歓のつどいが2月13日、横浜市内の会場で3年振りに開催された。1部講演会、2部祝宴の形は従来どおり。祝宴は立食ブッフェ式を止めてパネルで囲ったテーブル方式を採るなど、コロナ感染防止対策を徹底して実施された。

並木裕之会長は「今年は日中平和友好条約締結45周年に加え、神奈川県・遼寧省友好提携締結40周年であり、コロナで休止していた高校生訪中団の派遣などに取り組んでまいりたい」と挨拶。来賓の黒岩祐治知事、敷田博昭県議会議長、中国大使館の聶佳参事官、(公社)日中友好協会の永田哲二常務理事、森正明県議会日中議連会長、陳宜華横浜華僑総会副会長から力強いエールが送られたほか、阿部知子衆議院議員、浅尾慶一郎参議院議員らも駆け付け祝辞を述べた。

講演会では、当協会副会長で神奈川大学長の小熊誠氏が「中国民俗調査と私」というテーマで講演した。小熊氏はまず民俗学とはどういう学問か、中国民俗学に関わったいきさつなどを説明。さらに中国の宗族(父親から姓をもらい、結婚しても姓は変わらない)が中国社会を作ってきたことなどを解説すると、参加者は身を乗り出して聞き入っていた。

(専務理事 三浦 修)

(左から)挨拶する並木会長、講演する小熊学長

将来を見据えた新年会を開催

・滋賀県 大津市日中友好協会

二月十一日、大津市日中友好協会は、新年会を開催しました。四十名を超える参加者の皆様から滋賀県日中友好協会の復活に期待するとのメッセージを多数頂き、もう前に向いて進むしかないと宣言させて頂きます。

もちろん、一言に復活とは言っても過去の経緯もあり、簡単なものでないことは承知しております。ただ、開会ご挨拶で八田会長からは日中友好民間交流に向けて、今こそ滋賀県内で一致団結すべきだと力強く宣言をして頂きました。参加者の皆様からもその後のご祝辞時に同意と期待をしていただけました。又、特筆すべきは、旧滋賀県日中の役員の皆様や後述する方々も、再興に向けての協力をお約束くださいました。

西川義光理事による乾杯の発声に続いては、ご列席の方煒副総領事、滋賀県華僑華人総会・劉百全会長、衆議院議員・大岡敏孝先生と武村展英先生、元衆議院議員で宇野宗佑元総理大臣のご子息である宇野治先生、県内ではすでに活発に活動をされている滋賀県日中再建には欠かせない彦根市日中をはじめ、近隣である京都府日中、奈良県日中の皆様から力強い激励のお言葉を頂いた次第です。馬樹茂副会長の決意表明を伴った閉会挨拶で大いに盛り上がっての閉会となりました。

滋賀県内の日中関係者が多数集まり気持ちが一つになったことは本当に素晴らしく感動いたしました。

滋賀県が得意とする「三方よし」を武器に、ご参加いただいた総領事館、関係団体、関係各位、又、滋賀県国際課とも連携を取りながら、今秋に予定されている滋賀県・湖南省四十周年記念イベントまでを一つの目標として再建に取り組んで行きたいと思います。引き続き、全国の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

(事務局長 上松成人)

(左から)方副総領事、八田会長、大岡衆議院議員

第1回中日青年スキー友好交流イベント

・兵庫県 北兵庫日中友好協会

2月25日(土)、兵庫県北部の神鍋高原にて、中国駐大阪総領事館・西日本地区中国留学生学友会が主催、北兵庫日中友好協会が協力し、第1回中日青年スキー友好交流イベントが開催されました。

万場スキー場にて集合写真

約20名の中国留学生・日本の学生を迎え、開幕式では、方煒総領事代行、岡坂康正北兵庫日中会長、中日代表学生の挨拶。続いて長野県スキー連盟河野博明元副会長の講演がありました。1979年から中国のスキー五輪選手を指導され、長年にわたり中国でのスキー競技の普及を支えてこられた内容でした。

河野博明・長野県スキー連盟元副会長が講演

続いてロッジ「スリーナウ」にて昼食交流を行い、グループ毎に自己紹介や中国・日本の自然や文化について話を進めていました。

ロッジ「スリーナウ」にて集合写真

午後は、万場スキー場にてスキーやスノーボードを楽しみました。この冬、兵庫県では、雪不足であり、開催を心配していましたが、この日は歓迎の降雪となり実施できました。初心者の学生が多くいましたが、帰るころには滑りが上達し、次回のスキー場での再会を楽しみに交流行事を終えました。

(事務局長 山本和正)

歓迎の降雪のなかで

3年ぶりの新春祝賀会

・大分県日中友好協会

2月12日開催した祝賀会は、懐かしい顔ぶれの人も多く「やあ!元気だったかい」という挨拶が多く聞かれた。今回は参加者をオープンにしたため会員以外に中国語を学んでいる人、関心のある人、大学生・高校生、華僑・華人、留学生と多彩な顔ぶれとなり100人を超えることになった。

釘宮磐大分県協会会長から3年ぶりの新春祝賀会をみんなで楽しみましょうと開会あいさつ。続いて中国駐福岡総領事館の律桂軍総領事から大分には3つの宝がある。一つは名湯の温泉、2つ目は村山首相談話を出した村山富市総理、3つ目は大分―武漢の固い友好都市の絆を挙げました。さらに今年は日中友好平和条約締結45周年を迎える、この原点に立ち戻り地方レベルの交流を一層発展させましょうとのあいさつを受けました。

「食育と中国」の講演

今年は新しい試みとして中国に関連するテーマを入れた講演を行うことにした。演題は「食育と中国」として講師は食育コンダクター立松洋子さんにお願いした。立松さんは健康と食について話された後、特に中国から伝わった季節の節目での5節句から現在日本で調理されている食材を取り上げその由来、中国人の食べ物に対する考え方を話された。30分の短時間であったが食べ物を通しての日中理解の一助になった。

美味しい手作り餃子

春節祭は餃子が主役として、スタッフ8人を募りホールの調理室で800個の餃子を手作りした。大変美味しかったようで食べるときには会場が静かになった。

今回は大分市のホールを借りて実施したため企画・設営・実施・回収全てを自ら行うことになったが参加者が手分けして実施したためスムーズに行うことができた。この参加者のエネルギーを今後の活動に引き継ぎ日中の相互理解・友好につなげていきたい。

(事務局長 樋口秀吉)