各地の日中交流ニュース

2023年2月1日号 /

日中国交正常化50周年記念
「三国志クイズ大会」を開催

・北海道 旭川日中友好協会

2022年12月17日、旭川日中友好協会は旭川市国際交流センターで「三国志クイズ大会」を開催した。

当日は18名の名だたる武将・軍師が参加。曹操軍・劉備軍・孫権軍の3軍団に分かれて「旭川統一」をかけて、文化・人物・漫画・ゲーム・ドラマなど、三国志に関する幅広いジャンルのクイズに挑戦。強敵を打ち破って見事熾烈な争いを制したのは孫権軍、2名1チームのチーム戦を優勝したのは孫権軍の「周瑜・呂蒙ペア」となった。

今回の大会開催を機に、三国志クイズのルール整備や、パワーポイントによる問題作成を行っているので、もし「我が協会でもクイズ大会をしたい」という声があれば、データの提供等協力したい。

(理事 岡田健太郎)

兵馬俑と古代中国展と
鶴間先生講演会を開催

・東京都日中友好協会

東京都日中友好協会文化交流委員会は、2022年12月10日に上野の森美術館で開かれている兵馬俑と古代中国展見学と東京文化会館で講演会を開催、35名が参加した。講演会は、宇都宮会長が冒頭の挨拶を行い、講演に入った。講師の鶴間和幸・学習院大学名誉教授(文学博士)は、この展覧会を全国を巡回(京都、名古屋、静岡)してきた内容を監修された。始皇帝と兵馬俑に関する第一人者である。

1974年に発見された兵馬俑。その後の発掘の経緯、日本での兵馬俑展示の経過を永年撮影されてきた写真のスライドを中心に、秦漢文明の遺産を紹介した。

何故このような壮大な兵馬俑を作らせたか、これは西戎文化であった「殉葬」を止めて等身大の兵士俑・将軍俑と戦車俑(馬や鹿も含め)に変え8000体を制作させ埋葬させたこと。秦の始皇帝による統一は、政治のみならず、文字統一、貨幣統一を行い、後世の中国文化と政治制度の基盤を作った。また、有名な焚書坑儒については、定説となっている暴君とは異なる人間像にも触れられた。

講演終了後、上野の森美術館へ移動し展覧会を鑑賞した。

因みに2月5日まで開催されているので是非足を運ばれ、2200年前の秦の息吹を感じられたい。

(文化交流委員長 斎藤 成)

日中両国に関わるエピソードも交え講演する鶴間和幸先生

 

上野の森美術館 展示室

師走12月、桂林市小中学生
「書画作品展」開催!

・石川県 小松地区日中友好協会

石川県小松地区日中友好協会(浅蔵五十吉会長)は2022年12月5日(月)から9日(金)まで、小松市役所エントランスホールで標記の桂林市小中学生の書画作品25点を展示してコロナ禍のなか草の根市民交流を行いました。

「慶祝・日中国交正常化50周年、小松市・桂林市友好交流40周年記念」を肩書きにして、アルミパネル額縁に納めた書画24点と軸装の書1点、作品の題材は「新型コロナウイルス感染症克服」、「友好促進」、「日本ガンバレ」など大変意味深い内容で丁度、2021年7月の東京オリンピック開催時頃の作品です。

鑑賞された市民の男性が「教師(老師)の時宜を得た指導に応える生徒・学生達も立派な技量を持っている」と話されました。期間的には平日のみでしたが、同会場横でマイナンバーカードの受付が行われ、多くの市民が連日訪れて帰途寄って頂きました。

尚、今後の取り組みとして、2023年4月以降、市内小学校23校の巡回展を予定しています。

また、開催初日10時から、桂林市等の友人から頂いた書画作品20点を希望者にプレゼントして日中友好交流の楽しさを話題にしました。

中学生の絵画で「乗志成城」と真ん中に書き両側に両国の国旗を持って後ろ姿の防護服です。春秋時代の「国語」で「多くの人が一致協力すれば堅固な城塞ができる」と中国のテレビニュースなどで使われている言葉です。

 

同じ「衆志成城」を小学2年生がマスク姿でバックに万国国旗を描き力強く握手しているところ。また、わたしたちが日常的に使っている呉越同舟の「同舟共済」(力を合わせて助け合う)と小学生の書です。

■小松市長に全作品を事前公開!

11月30日(金)午後、浅蔵五十吉会長が宮橋勝栄小松市長を訪ね、桂林市小中学生の「書画作品」25点を紹介しました。作品は東京オリンピック開催時にあわせて、桂林市内の小中学校、少年宮にて取り組んだ優秀作品です。作品を受け取った小松市担当課職員から見せて貰い、新年度に取り組むことを確認し、桂林市の担当者へのお礼の電話の際、確認しましたところ「友好交流都市の熊本市、取手市、加古川市に」同様に送ってありますとのことでした。

4都市の全作品を一堂に一緒に展示されれば尚一層素晴らしい「書画作品展」になるだろうと思いました。宮野知之事務局長、片山瞬次郎市議(会員)が一緒に同席しました。

(事務局長 宮野知之)

左端・宮野事務局長、左2・宮橋小松市長、右2・浅蔵会長、右端・片山市議

 

福井県日中友好協会結成七十周年(兼日中国交正常化五十周年記念)
記念式典・講演会、懇親会を開催及び結成七十年史を発刊

・福井県日中友好協会

当協会結成七十年記念式典及び講演会、懇親会を二〇二二年一一月二七日に福井市内にて開催した。式典には百人が出席し、初めに酒井会長が「両国の友好を心から願っており更なる民間交流を発展させたい」と挨拶。続いて来賓として杉本福井県知事、駐名古屋 楊総領事、大森県議会議長がお祝いの言葉を述べた。次に長年友好活動に尽力した六人に功労賞を授与し、故人を含め三人に感謝状を授与した。式典に引き続き宮本雄二元中国特命全権大使による「新時代の中国と日中関係」として題して約一時間講演会を行った。出席者は興味深く視聴し、講演後の質問が相次いだ。六時からは新型コロナの感染防止を対策としてアクリル板を設置して、静かに懇親会を行った。

又結成七〇年を記念して、関係先の代表のお祝いの挨拶や年表や活動写真など一二一ページにわたり掲載した「結成七十年史」を発刊して役員、会員、式典出席者等に配った。

講演する宮本雄二元中国特命全権大使

 

「結成七十年史」

和歌山県・清華大学包括交流
締結1周年記念シンポジウム

・和歌山県日中友好協会

和歌山県と清華大学は、2021年11月に包括交流に向けた覚書を取り交わし、各分野における交流を開始いたしました。その交流の一環として2022年12月8日に「日中国交正常化50周年・日中友好における成果と未来」をテーマとしたシンポジウムが和歌山県民文化会館にて開催されました。清華大学李廷江教授により基調講演が行われ、中国と和歌山県の2千年来の友好的繋がりについての話の中で、古くは徐福と空海、明治期の南方熊楠と孫文の友情、昭和期では片山哲元首相、有吉佐和子、松下幸之助、二階俊博代議士等、和歌山県人の活躍が紹介されました。その後、和歌山大学・伊東千尋学長のコーディネートにより、参加された駐大阪中国総領事館・薛剣総領事、高野山大学・添田隆昭学長、和歌山県日中友好協会・中拓哉会長、仁坂吉伸和歌山県知事の5人のパネリストが和歌山県と中国との縁や歴史を振り返り、今後の双方の発展に向けた展望や協力のあり方について語りました。

和歌山県日中友好協会中会長からは王羲之に始まる書風が空海や日本を代表する書道教育者であった天石東村まで流れているという話があり、特に廖承志の筆による「中日友好千年萬年」を石碑に刻み、顕彰式を継続していることや、書の文化交流として日中書画展の開催など、当協会の歴史や友好活動が丁寧に紹介されました。

(常任理事 津田美起子)

和歌山日中友好協会の歴史や活動について語る中会長(中央)。右2は、駐大阪総領事館の薛剣総領事

瀬戸内温泉たまの湯にて
玉野市日中役員懇親会

・岡山県 玉野市日中友好協会

玉野市日中友好協会懇親会を令和4年11月25日、瀬戸内温泉たまの湯にて開催を致しました。コロナ禍が続いていますが、感染予防対策をしっかり行い開催。皆さんに喜んでいただきました。出席者に感謝致します。玉野市の柴田市長にも公務の忙しい中出席をいただきました。

1972年9月29日に「日中国交正常化」が締結されて、昨年は50年の節目の年でした。玉野市も中国の九江市と平成8年10月5日、友好都市提携を締結し、以後、玉野市日中友好協会、行政も含めてさまざまな交流を深めています。

平成26年には九江市より副市長が玉野市を訪問。友好都市20周年には、福田通雅・玉野市日中友好協会前会長が九江市を訪問。令和2年2月、新型コロナウイルス対策の支援として玉野市から九江市へマスク2万枚の送付を行いました。令和3年11月、玉野市の小中学生の絵画を九江市へ送付。コロナ禍においても両市は途切れることなく交流を深めています。

アフターコロナにおいては対面での交流ができることを強く願っています。玉野市長も是非、九江市に行政交流をということです。これからも1人1人の絆を深め、玉野市、九江市の発展を確認し、会を閉会しました。

(会長 三宅一典)

 

映画『郷』上映会に参加
――北京電影学院で学ばれた小川夏果プロデューサー、伊地知拓郎監督との出会い

・鹿児島県 鹿児島市日中友好協会/鹿児島県日中友好協会 女性委員会

私自身の中国語学習の恩師から、映画『郷』のチラシとお手紙をいただき、御子息が映画を製作したということ、2022年12月にその上映会があることを知りました。私は鹿児島県立鹿児島東高校で国際交流係として、アジアにある姉妹校との交流、中国語・韓国語・タイ語の学習やスピーチ大会の推進などを行ってきましたが、この数年、新型コロナウイルスの蔓延のため、生徒らは同じ高校生との直接的な交流ができていませんでした。

いただいたチラシから、プロデューサーの小川夏果氏、監督の伊地知拓郎氏が北京電影学院で学ばれたことを知り、本校の生徒たちに、より強く中国に対して関心を持たせたいと考え、映画上映のスタッフとして参加させました。

12月18日の上映会では、チャイナサロン(県内の大学生が高校生らに中国語を教える県日中友好協会の事業)に積極的に参加している3年生5名、国際交流部の1年生1名を参加させました。小川プロデューサーと、彼女の「日本と中国の架け橋になりたい」という思いを受けて活動を支援している天達美代子委員長を中心とした鹿児島県日中友好協会女性委員会の方々は、親しく接しておられたようで、生徒は楽しくボランティアができたと話していました。

12月27日は、前回参加した1年生の友人ら5人が新たに加わりました。みな、2年生になったら中国語を選択すると話していました。この生徒たちが、国際交流の中心となって活躍してくれることでしょう。

映画では野球部内でのトラブルから転校しなければならなくなった主人公、仲の一番良かった友人の子供の誕生、友人の死を織り交ぜて、人生を振り返るというものでした。私は高校時代の苦しかった日常、大学時代の友人との別れを思い出し、人生とは何か考えさせられるとともに、鹿児島の美しい風景に気持ちが癒されました。

小川プロデューサーと伊地知監督と知り合えて、より国際交流が盛り上がっていくと確信できた活動でした。機会を下さった鹿児島県日中友好協会女性委員会とお二人に感謝しています。

(鹿児島市日中友好協会 監事 宮迫忠義)

鹿児島市内の上映会場にて、お客様と記念撮影。伊地知拓郎監督(中央)、小川夏果プロデューサー(右6)、天達美代子・鹿児島県日中友好協会女性委員会委員長(右5)らと共に、高校生も舞台にあげていただきました

 

桜島を背景に、鹿児島県日中友好協会女性委員会と東高校のボランティアたちが、小川夏果プロデューサー(前列左4)を囲み記念撮影。前列左3は天達美代子委員長、後列右2は筆者

 

映画『郷』ポスターを示す、小川夏果プロデューサー。

*映画『郷』(ごう)SNS:TwitterInstagram