各地の日中交流ニュース

2022年3月1日号 /

北京五輪前に、留学生がオンライン交流会

・北海道日中友好協会

2022北京冬季五輪の開幕を控えた1月20日、主に北海道に住む中国人留学生たちが、元五輪選手を招いた「『トップアスリートが語る冬季五輪』オンライン交流会」を開きました。

祖国を離れていても、記念すべき“平和の祭典”の関心を持ち、冬季スポーツへの理解も深めたいと、北日本中国学生学者友好聯誼会(北海道と青森、秋田、岩手3県)が主催。出演交渉などの準備に、北海道日中友好協会が全面協力しました。

出演者は、1994年リレハンメルのノルディック団体複合金メダルの阿部雅司さん、2018年平昌のカーリング銅メダルの本橋麻里さん、そして1984年サラエボのスピードスケートに出場し、今は札幌市で2030冬季五輪招致の担当課長をしている鈴木靖さんの3人。130人が参加しました。

留学生たちとの率直な質疑応答で、阿部さんは緊張を乗り越えるには「失敗を恐れるのではなく、努力した自分に自信を持つこと」と語り、本橋さんは「4年に一度の五輪は他の国際大会と全く雰囲気が異なる」と、祝祭ムードの違いを強調しました。

鈴木さんは、五輪開催の歴史や意義を解説する講演や自身の競技体験を通し、冬のスポーツになじみの薄い留学生たちの理解を助けました。

冒頭には、劉亜明駐札幌総領事と、青木雅典・北海道日中会長があいさつしました。

(理事長 佐々木政文)

カーリング銅メダルの本橋麻里さんらが出演したオンライン交流会

春節お年玉企画を実施

・福井県鯖江市日中友好協会

中国のお正月休みにあたる「春節」に合わせ、福井県の鯖江市日中友好協会は2月6日、地域に住む中国人に食料品や日用品を届ける「春節お年玉企画」を実施した。2日前に開会した北京冬季五輪の成功を願うメッセージも添え、コロナ禍での友好を着実につないだ。

当初は市内に住む中国人たちとのミニ運動会を計画していたが、新型コロナウイルスの感染が拡大したため、「お年玉」配布の取り組みに切り替えた。

この日は、会場の市民活動交流センターに同協会の有志が集合。自宅から持ち寄ったり、購入したりした米や麺類、マスクなどを袋詰めした。

市を代表する産業であるめがねと五輪の競技をあしらったメッセージシールも作成。袋に1枚1枚丁寧に貼りつけ、訪れた中国人に手渡した。

物資の希望者は74人に上り、この日は事前に申し込んだ各グループの代表者が受け取りに訪れた。物資を受け取った女性は「普段は中国舞踊の活動をしているが、コロナで活躍の場がなくて寂しい」と話した。その上で「お年玉の配布はとてもうれしい。コロナが明けたら舞踊の活動を早く再開させ、中国の文化を多くの人に届けたい」と前を向いた。

協会の田中敏幸会長は「ささやかながら新年のお祝いと友情の証を届けることができた。これからも草の根の取り組みをつづけたい」と話した。

(事務局 大森治幸)

物資の袋詰め作業をした鯖江市日中友好協会の理事ら(2022年2月6日、鯖江市民活動交流センターで)

今年度の3つの初挑戦

・佐賀県日中友好協会

佐賀県日中友好協会では、今年度、3つの初めての活動を行いましたので、ご紹介いたします。

①中国茶で文化交流
(公財)佐賀県国際交流協会の「多文化共生等助成金対象事業」の交付を受け、会員で日本中国茶文化交流協会認定講師の樋口由美子先生ご指導のもと、2021年8月9日、9月23日、11月3日の3回にわたり開催。本場の中国茶と、講師の話の奥深さに、くつろぎのひと時を過ごしていただきました。

②オンライン学校交流
2021年12月1日、佐賀県国際課の委託事業として、県立三養基高校と中国貴州省の貴陽市第十中学(高校)との交流をZoomで開催。最初は固かった高校生も次第に打ち解け、身近でチャットしあっている感じに。過去の歴史を知り、現在の政治的壁を難なく乗り越え、未来を切り拓いていく若者に期待です!

③TikTokショート動画コンテスト
国際課の委託事業で開催。中国と直接交流ができない中、中国へ佐賀県をアピールしようと計画しました。中国の方が面白いと思うような佐賀の原風景、食事、職場活動など、様々な日常の断面を撮っていただきました。

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(事務局長 原良介)

オンライン学校交流での集合写真

チャイナサロン開催

・鹿児島県日中友好協会

2021年12月11日(土)、県立鹿児島東高等学校にて、鹿児島大学&国際大学留学生は、県協会活動の一環「チャイナサロン2021」を開催しました。今回はこちらから学校を訪問し、中文会話を学習をする出前授業としました。

主旨は鹿児島の大学に留学している中国人留学生と、生の中国語を学びたい鹿児島の高校生や短大生に、文化交流も兼ねて、個人対面授業形式でのレッスン教室です。中国人留学生のご協力を得ての開催です。

最初に5名の留学生講師、その後受講する高校生が自己紹介を行い、司会を兼ねた海江田順三郎県協会会長の挨拶の後、始まりました。その後協会理事、東高校の宮迫先生から授業内容についての説明があり、授業開始となりました。

ゆっくりとしたぜいたくな対面授業に、参加者は満足しきり。授業後の感想は大変上々でした。

*YouTube>>> 「中国留学生が県立東高校を訪問して会話教室(チャイナサロン)2021」

(事務局長 濱野幸一郎)

チャイナサロン2021