各地の日中交流ニュース

2020年2月1日号 /

目黒「子ども祭り」で中国体験

・東京都日中友好協会

「倒福」などで中国気分。青木目黒区長(後列右3)、二ノ宮目黒区日中友好協会会長(最前列)も笑顔

昨年12月22日、目黒区立パーシモン小ホールでユネスコ主催の、子どもたちに外国の祭りや様子を紹介する「子ども祭り」が開催された。東京都日中友好協会は目黒区日中友好協会会長の二ノ宮啓吉氏の尽力で出展した。新年に近いため、中国のお正月(春節)にちなみ「倒福」「年画」などを書くコーナーを設置した。「春聯」もその一種であり、大門の両側の柱に貼る。

 

春節の習慣としては、起床後に年配者に対して長寿を祝う言葉を述べ、その後、近隣住民や知人と春節を祝う言葉を述べ合うものがある(拝年)。子どもには赤い袋(紅包)に入った圧歳銭(お年玉)を渡す。

家庭では春節用の衣装を用意し、新年の華やかさを演出するだけでなく、新年に幸運をもたらす意味を持たせている。年画の写し絵、塗り絵、紅包、子どもの春節を祝う服と中国民族衣装も用意。さらに「中国結びコーナー」を設けた。

 

中国結びは古くから中国の僧侶の袈裟や神社仏閣の装飾品に使われてきた。そこに書かれる文字は「吉祥如意」など、相手の幸福や平安・健康を祈る意味がある。当日、我々のブースは大勢の子どもたちや保護者、高校生や先生などで大盛況だった。(青年委員会 陳麗麗)

華やかな民族衣装でのコスプレ体験も好評

 

 

令和元年12月8日に誕生!

・岡山県笠岡市日中友好協会

設立総会には大薮協会常務理事(右5)が激励に

笠岡市日中友好協会が昨年12月8日に設立した。岡山県笠岡市には電子部品メーカーや石材業を中心とし中国と取引のある企業や中国人の技能実習生が多く、今後市民交流、両国の友好を深める活動を行う。会長に笠岡市の小林嘉文市長が就き、主に中国に現地法人がある企業の役員たちが理事に就任した。

設立総会が8日午後6時から井笠地域事務所で開催。約20人が出席し規約、役員の決定の報告があった。その後、会長による挨拶、大薮二朗(公社)日中友好協会常務理事をはじめとする来賓が祝辞を述べた。総会閉会後、岡山県日中友好協会幡司勝司理事長の乾杯を受け懇親会へ。今後の活動内容などが話し合われた。

事務局は同市六番町の県備中県民局井笠地域事務所に置き、連絡先は同協会事務局長を務める齋藤一信市議宛て☎080―4268―1734としている。

(館長 寺沢秀文)

湖南省長沙市の2小学校が
鹿児島市の小学生と交流

・鹿児島県・鹿児島市日中友好協会

長沙市の青園小学校と泰禹小学校の生徒がゲームなどで鹿児島市の小学生と交流

昨年11月29日、鹿児島市立荒田小学校を鹿児島市と友好都市である湖南省長沙市の青園小学校4年生の児童約30人が親善訪問した。荒田小では生徒約60人が出迎え、体育館で親睦交流会を催した。

小春日和の中、特産品や名所など、お互いの町を紹介し合ったり、8人ほどの小グループを作って「仲良しお喋り会(鹿児島大学中国学友会のお兄さんたちが通訳)をした。最初はぎこちない感じだったが、やがて打ち解け合ってそこここで大きな笑いが起きた。

高校や大学生同士の交流では誤解や偏見もあってこんなに簡単に仲良くはならない。「幼なじみ」とか「竹馬の友」という言葉があるように小さい時の交わりはとても強い繋がりができるものだ。一方12月12日には、鹿児島市立清水小学校6年生児童113人と長沙市の泰禹小学校の児童32人、担任3人、副校長・教頭が親善交流会を行った。

この交流を通して、「中国と日本の言葉や文化の違いを理解するとともに、自分たちの住む鹿児島の良さや、日本の良さを再確認することでより深い郷土愛を持てるようにする」を目標とした。

具体的交流内容は、①両校の校長先生によるお話(歓迎と答礼)②清水小学校の児童から鹿児島市と学校紹介③泰禹小学校児童によるお礼の中国のダンス④両校児童による「日中仲間づくりゲーム」、日本の「昔遊び」―剣玉、あやとりなど⑤両校プレゼント交換だった。鹿児島県・鹿児島市日中友好協会は、こういう日中交流のお手伝いを続けていきたい。

本紙縮刷版が完成!

各地区協会、会員の皆様に朗報です。本紙2010~2019年を全て収めた縮刷版が完成しました。

この10年の日中友好活動がわかります。全5冊で4万8000円(税込)。バラ売りもしますがセットで購入の場合4万円で頒布。

20セット制作し、先般の協会新年会で披露したところ既に半数に迫る注文がありました。

詳しくは協会広報部まで。なお、送料はご負担ください。