デジタル時代の養生食

2025年5月1日号 /

大家好、麻雀NANAだよ。梅雨入り前の陽気が心地よい5月。街角のカフェではAIが推奨する「立夏限定ブレンド茶」の看板が立ち、若者たちはスマートウォッチの画面に「肝臓ケア優先度↑」と表示されるのを横目で見ながら、「AI漢方アプリ」で自分の舌苔をスキャン……こんな光景が近い未来に見られるかも? 近年、数千年の知恵を持つ漢方医学がAIと出会い、若者の健康観を再定義する新たな波が到来しているよ。今日はAI養生について紹介するね!

麻雀スズメNANA
端午の節句は菖蒲湯で養生しよう!

あるデータによると、「AI+中医食療法」の市場規模は、2027年に5800億元に到達するんだって。今年になって注目をあびている「AIスマート漢方養生館」モデルは、新規店を全国展開中。

とあるAI養生館では、95年生まれの若者が舌をスマート舌診器にかざすと、2分で「湿熱体質:茯苓とハトムギ茶推奨」とアドバイス表示が。病院の診断データ12万件を学習したこのシステムは、92%の精度で伝統的な「望聞問切」を再現するんだって。「漢方版ChatGPT」と若者が称賛するこのシステム、『黄帝内経』の古典的知見と現代的な生活習慣病の分析を融合させたパーソナル養生プランを生成してくれると評判なんだって。

パーソナル養生プランには、体質や生活習慣に応じて、色々なセットやサービスがあるよ。例えば、お家で養生したい人のための月刊サブスクリプション。毎月中身は違うけど、養生お茶菓子、漢方茶、食事処方のセット。それに、スマートお灸容器などのスマート養生デバイスなどが含まれるんだって。こんな素敵な内容なら毎月楽しく続けられそうだね。

また、あるメーカーが自主開発したAI体質検査システムでは、中医理論を取り入れて消費者の舌苔や症状などを分析し、個々人に合ったカスタマイズ薬膳スープを提案。例えば、湿熱体質者と診断された人は、冬瓜ハトムギとアヒルのスープ。さらに、自分でスープを作るのが面倒くさい、そんな時間が無いという人のために、スープの配達サービスもあり、養生食を気軽に日常生活に取り込める仕組みだね。また、オフィスビルや企業と提携した「AI体質検査+オーダーメイドスープ」コースも。長時間オフィスに座っている人に対して、血流を改善する当帰黄耆チキンスープが提供されるなんて、至れり尽くせりだね。

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こうして見ると、AIは漢方を無機質なコードに変えてしまうのではなく、伝統的な漢方の知恵をデジタル時代の若者の生活に溶け込ませていると言えるね。若者によって、養生は「治療」から「自己表現」へシフト。今後は「美食写真」より「健康データ」をSNSにシェアすることで新たなステータスを競うようになる時代が来るのかもしれないね。では次回をお楽しみに!

文 ◎ 新出歌名子
北海道出身、北京在住。清華大学MBA修了