中国大使館と駐新潟総領事館はトキの「友友」「洋洋」を日本に贈呈して25周年になることを祝う記念大会を6月23日、新潟県佐渡市で開いた。中国国家林業草原局の李雲卿副局長、環境省の松澤裕地球環境審議官、新潟県の笠鳥公一副知事、中国大使館の施泳公使、崔為磊駐新潟総領事、当協会の橋本逸男副会長をはじめ、関係者約150人が出席した。
日本のトキは生息環境の悪化により絶滅の危機に瀕し、1971年に国の特別天然記念物に指定された。1998年、江沢民国家主席が訪日した際に、トキのつがいを贈ると約束。翌99年に中国から贈られたのが、「友友」と「洋洋」だった。その後、両国の協力によりトキの数は増加。現在、日本では700羽以上のトキが確認されている(※)。
大会では、佐渡市行谷小学校の児童たちがトキの知識を紹介したり、トキをテーマにしたパフォーマンスを披露したりした。また、昨年死亡した「洋洋」の剥製と骨格標本が公開された。
(※)野生下は2023年末時点で532羽(環境省「令和5年度野生下のトキの繁殖結果について(速報値)」)、飼育下は2024年7月30日時点で175羽(新潟県環境局佐渡トキ保護センター「国内のトキ飼育羽数」)