第6回 九州日中友好交流訪問団 改めて想う「日中友好こそ平和の礎!」

2024年1月1日号 /

4年ぶりの「第6回九州日中友好交流訪問団」(2023年11月5日~10日)の特徴の一つは、中国からの「公式の招待」だったこと。二つ目は、今後の日中友好運動の活動者・次世代育成を図ることでした。九州各県から結集した団員(福岡18人、佐賀・熊本・大分・鹿児島各4人、宮崎3人の合計37人)は、高校生・大学生6人をはじめ半数近くが若手の皆さんであり、何とか所期の目的を達成できたのではと思っています。今回は、北京、南京訪問の5泊6日の「旅」でした。

一日目の11月5日の北京には夜遅く着き、二日目の6日は、午前中、中国外交部の表敬訪問に代表12人で行き、以前、長崎と名古屋の総領事を経験されたという鄧偉外交部参事官が流暢な日本語で応対してくれました。夜は、翌日の「第17回日中友好交流会議」の歓迎レセプションに参加し、再会を祝って乾杯・交流をしました。また、この会議には日本から私たち九州の団を含め各県代表が100人近く参加しており、中国の各省代表120人を合わせて200人を超す参加者で盛大に行われました。翌日の7日は一日中交流会議が行われ、午前中は全体会、午後は4つの分科会で報告・協議が行われました。九州からは福岡(中村、落石)、佐賀(樋口・竹内)、鹿児島(鎌田)の代表が報告を行いました。そして、全体会議の閉会挨拶を森山沾一団長が行い、2年後の日本開催での再会を期して会を終了しました。

第17回日中友好交流会議開会式

開会挨拶する(公社)日中友好協会・岡﨑温理事長

開会挨拶する程永華・中日友好協会常任副会長

夜は、程永華・中日友好協会常任副会長らが、私たち訪問団全員の招待宴を特別に開いてくださり、和気藹藹の雰囲気の中で楽しく旧交を温めることができました。

四日目の8日は、高速鉄道(新幹線)で南京に移動し、最初に南京大虐殺紀念館に行き、広場で「平和集会」を行いました。森山団長と鎌田副団長が代表献花を行い、全員で黙祷をして追悼を行いました。そして、大学生の海野心美さんが「恒久の日中平和友好のために九州各県・各地で日中友好運動を進めることを誓う」とするアピール文を力強く読み上げました。その後、館内を観覧して回りました。夜は、江蘇省人民代表大会常任委員会の周広智副主任をはじめ江蘇省人代の役員を表敬訪問(代表訪問)した後、全員参加で江蘇省人民対外友好協会の招待宴を楽しみました。

九州日中友好交流訪問団の参加者

五日目の9日は南京市内見学をし、最終日の10日は、早朝5時起きで、7時発の高速鉄道で南京から上海に向かい、午後の便で福岡への帰路に着きました。途中で帰国された4人、中国に残った1人を除く32人は無事に福岡空港に戻りました。5泊6日の「旅」も全員無事で終了し、目的もほぼ達成できたのではないかと思っています。

(福岡県日中友好協会 事務局長 中村元氣)