全国女性委員会の第23回総会と講演会が6月24日(土)、栃木県宇都宮市で開催され、全国各地の女性委員会から60人が参加し、第9代新委員長に田島孝子・全国女性委員会副委員長が選ばれた。全国女性委員会が対面で総会を開催するのは、秋田県で2018年に開催した第21回以来、5年ぶり。第22回は新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年10月に書面で開催された。
第23回総会
総会の冒頭、2015年から全国女性委員会委員長を務めてきた石黒かほる第8代委員長の「より充実した活動ができるよう、情報と思いを共有するため、忌憚のないご意見をいただきたい」との文書が読み上げられた。
新委員長に選出された田島孝子さんは「これまで民俗学の研究を中心に活動してきたが、これから2年は全国女性委員会の委員長としても頑張りたい」とあいさつし、協力を求めた。総会の司会は松原京子・全国女性委員会監査(長野県日中友好協会副理事長・同女性委員会事務局長)が務めた。
◇田島孝子さんプロフィール たじま・たかこ 神奈川県川崎市生まれ。農業協同組合活動に参加する傍ら、農協派遣で中国滞在中に徐福伝説を知り、浙江省・慈渓村徐福記念館の設立などに貢献した。2023年3月に中国徐福研究会から30周年記念表彰「友好使者証」を受章した。現在、日本徐福研究会顧問、神奈川県日中友好協会理事。
講演会
総会に続き、丁玥中国大使夫人による講演会「新時代の中国女性」が開催された。
丁大使夫人は、毛沢東の時代から「女性は空の半分を支える」(訳:大使館)という言葉のもと、中国の女性の社会進出と社会的地位の向上が飛躍的に進んだ背景について、具体例を挙げながら説明した。ドキュメンタリー映画『再会長江』(竹内亮監督)に登場するチベットの女性エピソードは、新時代の中国女性の象徴として映像も使って紹介した。
中国では「女性の上司、女性の経営者は当然のことで、女性が経済的に豊かになるほど経済のより早い成長にも繋がる」と考えられており、「女性が経済社会発展の屋台骨となっている」という。今なお日本に根強く残る男女格差が解消され、日中友好のために持てる力を十分に発揮したいと願う参加者たちからは、中国で働く女性の定年などについて質問があった。
講演会は奥真理子・全国女性委員会副委員長(東京都日中友好協会女性委員会委員長)が司会を務め、中国大使館政治部の王菁アタッシェが通訳を務めた。
(総会・講演会:本紙広報部)
交歓会&バス旅行
総会・講演会後の交歓会には、中国大使館から丁玥大使夫人、政治部の聶佳参事官、王菁アタッシェの参加のもと、57人が出席した。
丁大使夫人らは乾杯後都合により退出。その後、日光湯葉、鮎、餃子など、栃木の名物も取り入れた「中華料理宇都宮風」を堪能しながら歓談した。宴半ばの二胡演奏では、最後の曲「ふるさと」に参加者も合唱で加わり、さらに十人ほどはステージに上がり手話も使って盛り上げた。
交歓会の最後、都道府県協会・女性委員会の活動紹介では、各地の代表者が取り組みを披露。それぞれ話が面白く、一同大笑いで楽しい時が過ぎ、2025年に次回開催地である長野県での再会を誓って閉会した。
翌25日は、日光方面にバス旅行。16名参加、午前7時宇都宮駅出発。輪王寺などを見学した後、9時開門の日光東照宮へ。早起きは三文の徳、まだ空いていて、ゆったりと見学できた。
日光田母沢御用邸では、大正天皇の皇太子時代から静養地として造営された江戸、明治、大正時代の建築物が美しく調和した邸内を巡り、興味を深めた。東照宮、田母沢御用邸とも広くて階段も多く、歩き疲れた頃、日光金谷ホテルでランチ。その後、道の駅日光でお土産等を買って、バス旅行も終了した。
(交歓会&バス旅行:全国女性委員会副委員長 清水裕子)
*全国女性委員会については、こちらをご参照ください。