「オンライン留学ならではの体験」染谷圭秀(北京第二外国語学院)

9月からオンライン留学という形で中国語の授業を受けている。現地に行って学ぶことができればそれに越したことはないが、コロナ時代においてオンライン留学は最善の語学学習の方法だと前期の授業を受けて感じた。コロナ渦で各大学にもオンライン留学・授業のノウハウが蓄積されたことであろうし、現地での留学に比べて手軽なオンライン留学はこれからの時代、留学のあり方の一つとしてより有力な選択肢となるかもしれない。そこで、今回は、僕が経験したある意味特殊なオンライン留学ならではの面白い体験を紹介したいと思う。

写真1  オンライン留学では教材がPDFデータで配られるのでiPadなどのタブレット端末は快適な学習に必須かもしれない。

 

おそらくオンライン留学で一番の障害となるのは、時差だ。世界各国から来ている留学生全員に配慮した時間割を組むことには限界があるし、先生方にも都合があるだろう。日本は幸いにも中国との時差は+1時間しかないので問題にはならないが、中国との時差が大きい国の留学生は気の毒になることがある。例えば、北京時間で午前10時から始まる授業はモスクワに住むクラスメートにとっては早朝5時からだ。午前中の授業はいつも眠そうにしているし、夜八時に始まる授業では窓から光が燦々と差し込んでいる。

 

また、僕が受けている授業では、カメラオンで顔を映して行う授業と先生のみがカメラをオンにする授業ある。しかし、カメラをオンにすべき授業でもカメラをオンにしない生徒もいて、「化粧してないから…」「パジャマから着替えてない…」「寝起きで髪が乱れてるから…」と言っているのをよく聞く。中には途中からカメラをオンにする生徒もいるからもしかしたら、オンラインなのをいいことに授業中、化粧をしたり、着替えている生徒がいるのかもしれない。(笑)

 

僕自身の失敗談としては、授業中に家族から呼ばれた時に、マイクをオフにしたつもりがオフになっておらず、大声で突然、授業中に叫んでしまい、恥ずかしい思いをした。

 

ある中国人の友達は冗談半分で、オンライン授業で絶対に覚えておかないといけない中国語は「電波が悪いです」だと言っていた。なんで?と聞くと、これを言えば、話をよく聞いていなかったり、質問に答えられない時に誤魔化せる、と冗談半分で言っていた。僕は悪用する気はないが…

(写真2)
春節に公開された『唐人街探案3』。日本が舞台になっていて、映画を見た友達がおすすめしていた。日本での公開が待ち遠しい。