「それでも私は中国が好き」明石愛理(華東師範大学)

1年間の留学生活の半分が終了しました。2019年12月の訪中団以降、一度も中国に渡航する事はできないまま、私は半年間を消費してしまったのです。感染症の流行は、私たちの生活を大きく変えたはずです。それも、おそらく大多数の人間の生活を、悪い方向に変えました。学校に行けない、アルバイトができない、入学式・卒業式・成人式がなくなった、採用がストップした、仕事を失った。末法思想を信じるならば、この1年は間違いなく“末法”でした。
見えない敵と、終わりの見えない戦いを、私たちは今も続けています。人と繋がらなくては生きられない人間が、人との繋がりを減らして消耗しながらも、感染症に対抗しています。私の、夢だった留学をオンラインに変えてしまったコロナ 。私の弟から、卒業式と入学式を取り上げたコロナ 。私の友人から、CAという夢を奪い去ったコロナ。表面上では「運が悪かったね。仕方がない。」と言えても、積み重ねてきた努力と、懸けてきた想いを考えると悔しくてたまりません。
それでも、苦しくても、涙が出ても、私はこの今を生き抜きたいです。
そして、この様な状況においても、私の「中国に行きたい。中国が好きだ。」という気持ちが揺らぐ事はありませんでした。留学のオンライン化が知らされた時も、周囲からコロナに対する恨み事を言われた時も、中国を嫌いだと感じる瞬間は一度もありませんでした。
今はあえて、楽観的に考えたいと思います。こんなにも強く中国に懸ける気持ちが有るならば、今は無理でも“きっといつか”、中国に再びの縁を持つ日が来るはずです。21歳の私にとっては、茫然自失となる様な出来事でも、長い目で見れば、必要な経験だった、成長の糧であった、そう感じる日が来るはずです。悔しさは尽きません。しかしながら、悔しさからは何も生み出せません。今は“消費してしまった”と感じている半年間ですが、いつか“前向きに臨んだ”半年間だったと振り替えられる様に、毎日を積み重ねて行こうと思います。
そして実は、オンライン留学も悪いことばかりではありません。「オンラインで手軽に大学の授業が受けられるから」「HSK取得者は学費が免除されるから」こんな理由で、本来の留学生活では出会えなかったであろう、仲間たちと出会うことができます。人との繋がりは人間の1番の財産です。語学力や経験値といった、目先の成果に気を取られ、落ち込むことも多いでしょう。きっとこれから先、私は、留学に対して得た成果を数えては、落ち込むのだと思います。そんな私に、少し先回りして言葉をかけたいと思います。「成果だけを求めるのなら、中国以外でも良かったでしょう?」「そんなに落ち込むぐらいなら、中国留学を目指さなくても良かったじゃない?」と。しかし、私はきっと「それでも私は中国が好きだから、中国でなくてはいけないの。」と答えてくれるはずなのです。

「留学初期に書いた作文」
見返すと文法の未熟さが目立ちます。

 

「愛車と」 オンライン留学期間を無駄にしたくないと思い、なぜか免許を取りました。

 

「文法クラスのノート」
文法は一番得意だったはずですが、宿題をノーミスで提出できた事はありません。