浙江大学での留学生活も半年が過ぎ、振り返ってみると、この期間は単なる留学生活ではなく、自分の中国との向き合い方が少しずつ変化していった時間であったように感じています。この留学のために準備してきたこと、経験してきたことを試す時間でもあり、現地での生活を通して考え方が深まっていく時間でもありました。
昨年8月、浙江大学への留学を前に、私は語学力の向上や日中友好活動への参加、そして過去の交換留学の振り返りを通して準備を整えて中国に渡りました。研究テーマである張愛玲研究を継続するという明確な目標もあり、「今回はより主体的に学ぶ留学にしよう」という気持ちで出発しました。
9月には栃木県日中友好協会の訪問団と共に浙江省各地を巡り、日本と中国をつなぐ立場として活動する機会を得ました。現地での交流や文化体験を通して、留学生であると同時に友好の担い手でもあるという自覚が芽生えました。10月に入ると杭州での生活も落ち着き、安価な食堂での食事や広大なキャンパスでの運動など、日常そのものを楽しむ余裕も生まれました。
11月には中国で幅広い世代に親しまれている「玩具」文化に気づき、自分が持っていた中国のイメージの狭さを実感しました。12月には文学院で中国人学生と同じ環境で学ぶ中で、自分が「中国語学習者」から「中国の学生」へと近づきつつあることを強く感じました。学習内容の専門性は想像以上に高く、ついていくだけで精一杯でしたが、それこそが今回の留学で求めていた環境でもありました。
1月は自ら動くことの大切さを実感しました。日本語学科の授業や旅行先の博物館など、学内外で積極的に人と関わることで、中国人の友人とのつながりが広がっていきました。2月に何度も訪れた紹興では、「紹興酒」という表面的なイメージではなく、霧雨の運河の風景に心を動かされる自分だけの中国の見方ができるようになったと感じています。
以上のように各月を簡単に振り返り、自分の中で繋げて考えてみると、この半年間は準備してきた知識や語学力を土台にしながら、中国という国や留学生活そのものとの向き合い方を大きく変えることができたのではないかと思います。来月からも、自分の目で見て心で感じた中国を大切にしながら学び続けていきたいと思います。




