「中国留学 ~前期を終えて~」佐伯 茜(上海師範大学)

学習面

自分では劇的な変化を実感しているわけではありませんが、中国語で話しかけた際に一度で理解してもらえることが増え、友人からも来たばかりの頃より外国語訛りが少なくなったと言われるようになりました。作文については、語彙や表現の幅が広がり、よりスムーズに書けるようになりました。読解力も向上し、来た当初は学校からの通知等を日本語に翻訳して確認していましたが、現在は中国語のまま理解できるようになりました。リスニング力も向上しているものの、他の技能と比べると依然として課題が残っています。先日受験したHSK5級では、留学前の220点から270点へと大きく向上し、6級受験への意欲も高まりました。全体として、日常生活に支障のないレベルには達したと感じていますが、中国で就業することなども視野に入れるとなると、ビジネスレベルにはまだ届いておらず、さらなる努力が必要だと認識しています。

学内での活動

1.博物館解説員研修

前期では、学校の博物館の解説員研修に参加してみました。留学生向けのプログラムというわけではないため、当初は長い中国語の解説文を覚えることが難しく、中国人学生のペースについていけず苦労しましたが、先生からのアドバイスで「解説文を全て暗記しようとせず、内容を理解したうえで自分の言葉で説明する」方法に切り替えたことで、より自然に解説できるようになりました。その結果、文物への理解も深まり、研修がより実りあるものとなりました。また、受付当番の業務を通じて中国人学生との交流を深めることができたことも、大きな収穫でした。

2.イベント参加

① 学内野外音楽イベント

10月に開催された学校の野外音楽イベントにて、「中华以礼敬宾朋(中国は礼儀をもって客人や友人をもてなす)」という演目に、留学生ゲストとして参加したりもしました。音楽学部の学生による演奏に合わせ、中国語と母国語で台詞を吟じ、中国と他国との友好や交流を表現しました。多くの観客の前での出演には緊張もありましたが、リハーサルを通して音楽学部の教員や学生と交流できたことは、音楽学部出身の私にとって大きな喜びでした。

② 对外汉语学院 新年晩会

年末に行われた新年晩会では、中国人大学院生と語学クラスの留学生と合同で「青丝」という楽曲を披露し、武術・舞踊・歌を組み合わせた演出を行いました。私はピアノ演奏で参加しました。こうしたイベントは、普段関わる機会の少ない人とも交流できる貴重な機会となっています。

上海以外に訪れた都市

これまでに杭州、寧波、黄山、紹興、南浔を訪れました。寧波は近年開発が進む都市で、地下鉄や道路などのインフラが新しく整備されており、上海のような賑わいとは異なる、落ち着いた生活のしやすさを感じました。中国屈指の名山である黄山では、壮大な自然景観に触れ、中国の自然の雄大さを実感しました。異なる都市を訪れることで、それぞれの地域の特色を体感でき、中国という国をより広い視点から捉えることができるようになったと感じています。

反省点

特定の友人と過ごす時間が多くなりがちで、交流の幅を十分に広げられなかった点は反省点の一つです。今後は、より多様な国籍や背景を持つ学生と交流できるよう、自分から積極的に声をかけ、集まりに参加する機会を増やしていきたいと考えています。

今後の進路と留学後半に向けて

前期には、中国語で履歴書を作成したり、インターンシップの面接に挑戦したりするなど、将来の可能性を広げるための準備を進めてきました。しかし、現時点で具体的な進路が確定しているわけではありません。後期は、自身の進路についてより明確な方向性を見出し、留学終了後の居場所を具体的に決定できるよう努力していきたいです。