「秋学期を振り返って」三室萌果(南開大学)

この半年間を振り返ってみるとただただ自分の運の良さに恵まれた期間だったなと感じます。第一に中国政府奨学金をいただきながら留学できたこと、そのおかげで寮に入ることができ素敵なルームメイトに出会えたことにとても感謝しています。

ほぼ全く中国語が話せない状態で留学をスタートした私のこの秋学期は、多くのことを人に頼ってばかりでした。到着した日、たまたま同じ部屋に住むことになった今のルームメイトは、英語でも中国語でも上手くコミュニケーションがとれない私を見て、とても不安に思ったそうです。しかし、それからほぼ毎日のように洗濯、食事、買い物などの全てに付き添って教えてくれたり、夜遅くまで私の中国語の勉強に付き合ってくれたりました。冬休みにはルームメイトの母国を訪れ、彼女の家族にも歓迎していただきました。他の部屋の知り合いに聞いてみても、私たちの部屋の関係性はかなり珍しいようで、運良く素敵なルームメイトに出会えて本当に良かったですし、ルームメイトにはとても感謝しています。

また、クラス分けの際の自分の選択にも満足しています。クラス分けの面接試験の際、HSKの合格歴を見た先生は私に中級1班か2班で授業を受けることをすすめてくださいましたが、聴解の力が全くない私は授業についていけるのか心配だったため、初級2班までクラスを落としてもらいました。南開大学には経験豊富な先生がたくさんいますが、私のクラスの先生は特におしゃべりが好きな先生で、私たちは授業の前後、授業中にもたくさん話をし、とても活気のあるクラスでした。このクラスの雰囲気のおかげで、日本では授業中にほとんど発言をしなかった私も、積極的に発言をしたり質問をしたりするなどして、毎日たくさん先生やクラスメイトと中国語で会話をしていました。そのうちに、私たちのクラス全体が成長し、この学期が終わるころには一つ上のクラスと同等あるいはそれ以上にまで成長したとこっそり先生が教えてくれるまでになりました。修了式では、優秀学生として表彰していただき、このクラスで秋学期の間勉強できたことに心から感謝しています。

せっかく中国にまで留学に来たのだから、高みを目指してできるだけ上のクラスで授業を受けたいという学生も多く、また、その目標を高く掲げる姿勢が一般的には評価される中で、下のクラスで勉強するという選択に不安をいだいたことは何度もありましたが、後悔のない結果になってとても安心しています。春学期は、クラスの先生から飛び級をするためのテストを受けるチャンスをいただけたので挑戦してみようと思っています。

そのほかにも、留学の前に日本の大学の先生にすすめられ参加した南開大学冬令营で出会った外国の友達、南開大学の中国人の学生、職員の方と再会することができ、その縁から新たな縁にめぐり合うこともできました。自分の運の良さには驚かされるばかりですし、運の良さも重要な要素なのだと感じました。それと同時に一つ一つの自分の行動の選択の重みも感じています。はじめの頃はなに一つ自分一人でできないことに苛立ったこともありますが、不要なプライドは捨て、わからないことはわからない、できないことはできないと、シンプルに人に助けてと言えたことが、結局は自分の成長につながったのではないかと思います。この秋学期は、周囲の環境に恵まれ、小さな目標を少しずつ達成し、大きく成長できた期間でした。この留学の機会を大切に、次の春学期も努力していきます。