はやいもので、昨年九月に始まった中国留学も、残り半分となりました。折り返し地点を迎えた今、この半年間の学びと出会いを軸に、自分自身の変化について振り返ろうと思います。
北京語言大学での授業
私は秋学期では主に高級クラスの授業を履修していました。高級クラスでは、中国文化や社会をテーマに、「読む」「聞く」「話す」「書く」の四技能を総合的に高めることを目標としています。特に必修の「高级汉语」や選択科目の「文化专题讨论」では、自らパワーポイントを作成し、中国語で発表する機会が多くありました。日本の文化や社会について紹介することも多く、自分の考えを中国語で論理的に組み立て、相手に分かりやすく伝える力が求められます。
発表準備では、中国語で構想し、資料を作成し、それを中国語で説明するという過程に多くの時間を要しました。言いたいことがあっても適切な語彙がすぐに出てこないこともあり、もどかしさを感じることもありました。しかし回数を重ねるうちに、中国語で考えることへの抵抗感は次第に薄れ、日本語を介さずに表現を組み立てられる場面が増えてきました。発表は緊張する機会であると同時に、自分の成長を実感できる時間にもなっています。
また、「汉语熟语」では、熟語の歴史や漢字の成り立ちについて学びました。先生の説明を通して、言葉の背景にある物語や文化を知ることができ、語彙学習の楽しさを改めて感じました。意味の由来を理解することで記憶にも残りやすくなり、中国語がより立体的に感じられるようになったことは、大きな収穫です。
友人との時間
授業外では、他校の大学院に通う中国人の友人と交流を重ねています。日常的に食事を共にするだけでなく、休暇を利用して二人で東北地方へ旅行にも出かけました。国境付近の街を訪れ、現地の暮らしの雰囲気に触れる貴重な経験となりました。
特に印象に残っているのは、現地で味わった東北料理です。锅包肉や铁锅炖は、北京で食べたものとは比べものにならないほど風味豊かで、土地の違いによって料理の味わいも大きく変わることを実感しました。大きな鉄鍋を前に向かい合って料理を取り分けながら、自然と会話が弾んだ時間は、忘れがたい思い出です。
留学当初は会話についていくことに精一杯でしたが、現在では冗談を言い合ったり、思わずツッコミを受けたりすることも増えました。旅行中の何気ないやり取りの中で自然に笑い合えたとき、自分の中国語が「勉強するもの」から「人と心を通わせるための言葉」へと変わりつつあることを実感し、とても嬉しく思いました。
中国における日本語教育について
さらに、日本語学科の授業を見学させていただく機会もありました。教師の工夫や学生の反応を観察する中で、言語教育の奥深さを学ぶとともに、地域による発音の特徴についても知ることができました。特に印象的だったのは、四川省出身の学生が「な行」の発音を苦手としていることです。普通话の影響だけでなく、中国各地の方言によっても発音に違いが生じることを実感しました。言語が文化や土地と密接に結びついていることを具体的に理解する、貴重な経験となりました。
最近の趣味、中国茶について
学習面だけでなく、日常生活の中でも中国文化への理解が深まっています。最近は中国茶に親しむようになり、簡単な茶器を購入して、寮で一人、お茶を淹れる時間を大切にしています。特に香りのよい白茶やウーロン茶が好きで、湯を注いだ瞬間に立ちのぼる香りに、日々の疲れが和らぐのを感じます。静かにお茶を味わう時間は、大切なリラックスタイムとなっています。このような何気ない日常の積み重ねもまた、留学生活の大切な一部であると感じています。
自分の語学力がどれほど伸びたのかを明確に示すことは簡単ではありません。しかし、中国語で考え、発言し、そして笑い合える時間は確実に増えてきています。残り半分となった留学生活も、中国語で考え、笑い、味わう時間を大切にしながら、楽しみつつ過ごしていきたいと思います。




