「前半レポート」浅井響(上海師範大学)

9月の中旬を過ぎたあの日、他の大学よりも少し遅いスタートを切った留学生活も既に5カ月が経過し、残るはあと4カ月ほどとなった。留学前に作成した学習計画書や今までの生活を振り返りながら、前半レポートを作成していく。

留学前に立てた目標は、「中国語運用能力の向上、中国に対する知識のアップグレード、帰国後の進路を考える」ことだ。日常生活において最もよく使う言語が中国語へと変わった今、会話が徐々にスムーズに行えるようになった点においては、渡航前よりかは中国語の能力は上がっていると考える。ただ、授業や現地の友人達との交流を通して、自身の使う中国語に対する自信が以前よりも無くなっていることも事実である。この原因を考え対処することが、新たに出来た目標のひとつだ。

そして次の中国に対する知識のアップグレードに関しては、学内や街中で知り合った中国人の友人達とのコミュニケーションを通して新たに知ったことも非常に多く、同世代に対する知見は深まったと言えるだろう。

しかし、つい最近起きた理解しがたい出来事もあった。寮にて、同じ留学生である友人と会話をしていた際に、宗教上の理由で彼が私のことを強く否定した場面があった。誰がどんな宗教を信仰するかは自由であり、咎めたり批難したりする気は全く無い。しかし彼が重んじる内容は異教徒の私には全く関係の無いことであり、自身の信仰内容を異教徒に押し付けることは間違っている。

この出来事は中国と日本に関係することではないが、「宗教的ないしは文化的差異により、私個人の努力では分かり合えない場面もある」ということを学ぶ機会になったと考えることにした。そして、おそらく以前であれば驚くのみか分かり合えないことを悲しんで終わっていたであろう自分が、ここまで冷静に判断できるようになったことは、成長したとみなせるだろう。この考えを咄嗟に口に出して伝えることは出来なかったため、次またこのような機会が訪れた時には対処できるよう、やはり日ごろから考えを中国語で表現する必要があると感じた。

三つ目の目標である進路に関しては、未だにこれといった希望職業は見つけられていない。ただ、既に就労経験のあるクラスメイト達や、大学院進学をせずに就職を選んだ中国人の友人達に話を聞き、それを踏まえて自分のことを考えた時に、漠然とした内容ではあるがやりたい内容や方向性は定まったように思う。これを軸として自身の進む道を探すつもりだ。

最後に、この4カ月を通して分かったことがある。それは、自分はやはり周りに流されやすく、受動的だということだ。授業後に寮に戻ったとき、すでに帰宅したルームメイトが寝ていると、たびたび自分も予習復習そっちのけで寝てしまったり、留学生活が期限のあるものと分かっているにも関わらず、何も予定が無いと時間を浪費してしまったりすることが未だある。留学生活の半分が過ぎ去り、残された時間を有意義に過ごすためにも、恥ずかしながら今自分に足りていない「能動性」や「計画性」を、習慣化できるよう身につけようと思う。

中国語学習の原動力になってくれるもの/ひと