「『中国語学習者』から『中国の学生』へステップアップ」 酒巻大雅(浙江大学)

私は今回が初めての中国留学ではないため、前回の留学と比較し、留学生活の所感について共有したいと思います。

私が初めて中国に留学したのは2023年で、日本の大学の交換留学プログラムを利用して今と同じ浙江大学に留学しました。当時は学部への留学ではなく、留学生向けに開講されている中国語学習コース(漢語進修生)への留学でした。留学前から中国語の学習は本腰を入れて行っていたため中国語の授業はそれほど難しくなく、いろいろな国の仲間たちと一緒にのんびりと中国生活を謳歌していました。

今回の留学は同じく浙江大学ですが、文学院への留学ということでちゃんと文学院の教授のもとで学習計画を立て、同じ学部の中国の学生たちと授業を受けています。前回の留学との決定的な違いは、学習内容の難しさ、そして環境です。私はそもそも日本で文学部に所属していたわけではないので、中国文学に関する内容をここまで深く授業で学習することは初めてです。卒業論文ですでに研究したことのある内容でも、本場中国で学ぶとなるとその専門性も増し、日本の研究者の論文では読んだことのないようなものがたくさん出てきます。周りの学生たちは学部からがっつり勉強してきているので、自分と彼らの理解度のレベルは天と地ほどの差があり、ついていくだけで精一杯です。

最初の留学のように、「世界中の仲間たちとのんびり中国生活を楽しむ~」とはいきませんでしたが、それでも今の自分には前回と全く違う刺激的な環境だからこそ二度目の中国留学を楽しめているのではないかと思います。中国のハイレベルな学生たちと同じ土俵に立って、中国のことを勉強してみる。漢語進修生として培った中国語を活かす次のステップとして、これ以上ない絶好の機会です。

紫金港キャンパスにある巨大な図書館で勉強する学生たち。彼らは休日も関係なく勉学に励んでいる。

杭州市内にある中国京杭大運河博物館での集合写真。杭州市内はほかにも多数博物館が存在し、中には茶葉博物館やアニメ博物館など杭州ならではの変わり種もある。

上海市歴史博物館にて。戦火にさらされた商務院書館の鋳造活字機の写真。最近はよく旅行に行くが、たくさん学ばなければ!という気持ちから、旅先に着くなり専らの博物館や資料館ばかりに行っている。