「イベント揃いの冬景色」中野健太(中央民族大学 )

北京の冬は一段と寒くなり、気温が零下を下回る日も続いています。日本から持ってきた防寒着では足りず、衣服を買い足して寒さを凌いでいます。

今月は①精華大学で開催した餅つきパーティーについて②留学生演目発表会について③友人と行った天津旅行についての3点を記したいと思います。

 

12月中旬、同じ大学に留学している日本人学生と共に、餅つきパーティーを開催しました。本報告では、開催に至るまでの準備過程および当日の様子について記します。10月末に実施し好評を得たたこ焼きパーティーに続き、新たな日本文化体験の機会を設けたいと考え、日本の新年文化を代表する行事である「餅つき」を実施することとなりました。

当初は、私の留学先である中央民族大学での開催を予定していましたが、諸事情により実施が困難となったため、別大学に留学している友人の協力を得て、清華大学にて開催する運びとなりました。

餅つきに使用する杵と臼は北京の日本大使館よりお借りし、餅米や蒸し器などの必要な備品は現地で調達しました。参加者の多くが餅つきの経験を十分に有しているわけではなかったため、事前にインターネット等で情報収集を行い、試作を重ねながら当日に備えました。

大学の寮の1階で試作を行う様子、他国の留学生や路上のおじさんも興味津々で話しかけてきてくれました。

当日は、清華大学の中国人学生や留学生、さらに他大学の学生など、合わせて約30名が参加し、会場は大変活気に満ちたものとなりました。杵と臼を会場の教室に運び入れた際の歓声や、実際に餅をつく場面での盛り上がりが特に印象に残っています。国籍を問わず多くの学生が笑顔で餅つき体験に参加する様子を通じて、大きな達成感を得るとともに、文化交流の意義と重要性を改めて実感しました。

留学生に餅つき体験をしていただいている様子、沢山の友人ができました。

完成した餅に味をつけて配布している様子、お汁粉が特に人気でした。

次に、12月末に実施された「留学生演目発表会」について報告します。中央民族大学では毎年この時期に、留学生による発表会が開催されており、語言生の各クラスおよび本科留学生、計9組が出場しました。発表内容は自由で、寸劇、スピーチ、歌唱など、各クラスが工夫を凝らした演目を披露しました。

私の所属するクラスでは、「爱(愛)」をテーマに発表を行うこととなり、師弟愛、友人への愛、自然への愛など、さまざまな形の「愛」について、小グループに分かれてスピーチを行う構成に決定しました。本発表会に対し、クラス担任の先生は非常に熱心にご指導くださり、クラス全員で統一感を持たせるために、お揃いのTシャツを用意してくださいました。

練習過程では、発音や抑揚の表現に苦労する場面も多く、その都度、先生から丁寧な指導を受けました。練習期間中は、WeChatを通じて自身の発音を先生に送り、細かく修正を重ねることで、発表の完成度を高めていきました。

当日は惜しくも優秀賞を受賞することはできませんでしたが、中国語を用いてクラス全員で積極的にコミュニケーションを取りながら、一つの発表を作り上げていく過程は、通常の授業とは異なる実践的な中国語学習の貴重な機会となりました。

当日様子、司会の留学生がドレスアップしていて素敵です!

自分の班発表の際の様子、左から2人目が自分。

最後に、12月中旬に友人と訪れた天津旅行について報告します。天津は北京から約150km離れた都市で、高速鉄道を利用すると約30分で到着することができます。天津は、アヘン戦争後に外国に開港され、その後、列強諸国の租界が相次いで設置された歴史を持っています。そのため、市内には西洋建築と中国の伝統的要素が融合した独特の街並みが数多く残されており、歴史的背景を体感できる点が大きな特徴です。

天津の夜の様子、夜景と旧租界の建物の組み合わせが素敵です。

本レポートですべての名所を紹介することはできませんが、特に印象に残った場所として、旧日本租界に位置する「静园」を挙げたいと思います。静园は、1929年から1931年にかけて清朝最後の皇帝である溥儀が居住していた場所であり、2005年の再整備以降、当時の書斎や寝室などが再現されています。

溥儀は日中関係史を考える上でも重要な人物であり、静园を訪れることで、彼がこの地で何を考え、どのような選択を重ねていったのかを、実際の空間を通して学ぶことができました。現地を訪問することで、歴史的出来事をより具体的かつ立体的に理解する貴重な機会となりました。

また、敷地内にはカフェも併設されており、歴史的建築を身近に感じながら休憩することができます。天津を訪れる際には、歴史理解を深める場の一つとして、立ち寄る価値のある場所であると感じました。

静园入り口での一枚、ゆるキャラのようになった溥儀が出迎えてくれます。

展示の様子、英語と日本語の翻訳がついています。