「12月レポート」松本 莉欧(上海外国語大学)

哈喽!(ハーロー!)

上海も急に冷え込み始め、ほとんど秋を感じることのないまま寒い季節を迎えました。

12月は、留学を始めてから最も悩むことの多い一か月でした。

今回のレポートでは、留学生活の中でも非常に身近な「部屋問題」についてお話しします。

留学を控えている方にとって、一つの心構えとして参考になれば幸いです。

ルームメイトとのトラブル

12月に入ったころから、部屋での生活に対して徐々に窮屈さを感じるようになりました。

例えば、私が部屋で食事をしていると、ルームメイトが部屋の扉を長時間全開にするのですが、私が入浴後洗面所から出ると、扉は全開のまま本人は外出していたことがあったり、私の私物が乱雑に扱われていたりすることがありました。

同じ部屋で生活する者同士としての配慮が感じられなかったため、伝えてみたこともありますが、特に反応は得られませんでした。

また、部屋で食事をしていると「匂いが充満するから、室内ではご飯を食べないでほしい」と言われ、私にとっては受け入れがたい要望であったため、一度考えたうえで伝えてみることにしました。

しかし、この出来事以降ルームメイトからは意識的に無視されるようになり、WeChat(ウィーチャット)を送ってみるも返信はありませんでした。私は無視をされている状態で自分から話しかけに行く勇気がなく、室内では一切言葉を交わさなくなり、空気感を重く感じるようになりました。

私は可能な限り話し合いによる解決を望んでいましたが、この状況では難しいと判断し、ホテルのフロントに部屋変えを申し出ることにしました。

2回相談しましたが、「来学期まで変える方法はない」との回答でした。

その後も大学の事務室に相談したり、同じ寮に住む留学生に部屋変えを希望していないか尋ねたりしたものの、状況は変わりませんでした。

一度は現状を受け入れようとしましたが、次第に部屋に帰ることに勇気が必要となり、どうしても自分の部屋に入れそうにないときは、友人の部屋に泊めてもらいました。

部屋変えを申し出てから1〜2週間経ったころ、宿舎から「今なら部屋の移動ができる」と連絡が入り、運よく部屋の移動をすることができました。

本科生の留学生が急な退学により空きができたようです。

私は直接顔を見て話す勇気がなかったため、最後に部屋を去ることをWeChatで連絡しましたが返信はなく、荷物を抱えて部屋を退出するときも、最後まで会話はありませんでした。

どんな時も癒してくれる大学内の猫、名前はヤヤ(再登場)

この経験を振り返って、イメージと現実のギャップ

私は留学で共同生活を始めるにあたり、文化の違いを理解し、できる限り受け入れる姿勢を持つことが大事だと考えて留学に臨みました。

しかし今振り返ると、その姿勢を大切にしすぎたあまり、「受け入れること」と「耐えること」の線引きができていなかったと感じます。

自分が本当に窮屈に感じる前に、勇気をもって気持ちを伝えられなかったことは反省点です。

また、私は向き合って話し合うことで改善したいと考えていましたが、相手にとっては「合わないものは仕方がない」「今の距離感でも問題ない」という考え方だったのかもしれません。

言葉を交わさない空間を私は重く感じられましたが、そこにもお互いの向き合い方に違いがあったのかもしれないです。

今後留学する人に伝えたいこと

多様な文化を理解し、受け入れようとする姿勢は、留学生活において非常に重要だと思います。

一方で、それに加えて、ルームメイトに自分の意見を伝える勇気も時には必要だと思いました。受け入れることと我慢することは同じではなく、それが自分を苦しめる原因になってしまっては本末転倒です。

相手との関係性や状況によって最善の対応は異なるため、一概にこれが正解だとは言えませんが、時間が経つほど伝えづらくなる場合もあるため、入居して間もない段階で「これだけは譲れない」と感じる点を共有しておくことも、一つの方法ではないかと思います。

とはいっても、いつどの段階で悩みが出てくるか分かりません。

私自身、伝えることで関係が悪化することを懸念していました。そのため予防策として事前に大学側へ「部屋移動を希望した場合、どの程度柔軟に対応してもらえるのか」を確認しておくこともおすすめです。

(私の場合、上海外国語大学に留学経験のある学生から部屋替えは可能と聞いていましたが、奨学金生と一般の留学生では寮や規則が異なるようです。)

12月のトピック。友人と訪れた日本のチェーン店の温泉施設。上海の思い出の場所がまた一つ増えました。

まとめ

留学生活の中でも、後にも先にもないほど悩んだ経験ではありましたが、この一か月を通して、前より少し強くなれた実感があります。

また、この経験を通してでしか得られなかった気づきも多くあります。他人との共同生活は想像以上に難しいこと、辛いときには周囲の人に頼ってもよいということ、自分では「少し窮屈なだけ」と思っていた状況が、実際にはかなり心に負担をかけていたことなど。

決して楽な経験ではありませんでしたが、自分の成長を実感して、留学してよかったとさらに感じられたのも確かです。留学は多くの困難と同時に、大きな学びを与えてくれる魅力的な経験だと、改めて感じます。

クラスメイトからもらったお花。周囲の人にたくさん支えられて過ごした12月でした。