今の中国の流行
中国で生活していると、日本よりも流行の移り変わりが非常に速いと感じます。一気に広まり、多くの人が真似をすることによって短期間で消費され、ブームが落ち着くのも早いと実感しています。
网红美食(ネット人気グルメ)
例えば、10月末から11月にかけて流行していた「奶皮子冰糖葫芦」(中国北部伝統の乳製品「奶皮子」をフルーツ飴に付けたもの)や「固体杨枝甘露」(半分に切ったマンゴーの上に、ヨーグルトやブンタンを乗せたもの)。こうした网红美食は特に流行の消化が早く、11月末現在、実店舗では販売を見かけるものの、小红书上での話題性は以前より低下し、行列もほとんど見られなくなりました。
流行食品の販売ハードルが低く、「簡単に作れて売れるもの」が多いことから、ブーム初期に多くの人が一斉に模倣し、大量消費されることで、急速な入れ替わりが起きているのだと考えられます。
ただし、ネット上で話題にならなくなっても、実店舗では販売が継続されているケースも多くあります。例えば、上半期に話題を多く集めた「玉米蛋挞」(トウモロコシのエッグタルト)。現在ではネット上で見かける機会は減りましたが、北京を中心に多数の店舗を展開する「鲍师傅糕点」では今も販売されています。
(補足:「鲍师傅糕点」はスイーツが手頃な価格で購入でき、連日行列ができる人気店です。味もよく、個人的にもおすすめです。)

寒くなり始め、街でフルーツ飴が良く売られるようになってきました。

友人と話題の「奶皮子冰糖葫芦」を食べに行きました。フルーツの間の白いものはヨーグルトです。歩きながら食べていると、小さな女の子が後ろで、「私も欲しい」と言っているのが聞こえてきて、とてもかわいらしかったです。
映画の流行
最近公開された「ズートピア2」も人気が高いです。主人公の2人が、程よい距離感の男女パートナーであることから、特に恋人同士のデートで選ばれる傾向があるようです。
また「恋人になる前のデートで誘われると脈あり」とSNSでささやかれている点も話題を後押ししているようです。
ディズニー作品ではありますが、大人の観客層が中心という背景もあり、中国語吹き替え版より「英語音声+中国語字幕」での上映回が多い点が特徴的です。中国の友人たちも「中国語吹替は面白くないから見たくない」と話していました。
一方で日本では、ディズニー映画は日本語吹き替えが好まれやすい傾向があり、日中文化の差を実感します。

ズートピア2を観てきました。英語音声中国語字幕で観たため、英語と中国語という二つの言語の海に溺れそうになる体験でした。




