【現在の中国での生活】
前回のレポートを書いてからこの一カ月の間に、日本では政治的に様々なことが起こりました。そして、日中友好協会様による2026年度中国政府奨学金留学生募集の要項も公開されました。
日々激しく変わり続ける両国の関係や、安全面を考慮して応募を迷っている方もいらっしゃるのではないかと思い、まず現在の生活状況について述べようと思います。実際に留学される一年後にどうなっているかは私にも全く予想が付きませんが、応募を迷っている方々のする/しないの決断の手助けになれるのであればうれしいです。
まず、私が中国に到着した9月17日から11月29日の現在に至るまで、大学内外に関わらず上海での日常生活において、日本人だからという理由で不利益を被ったり、不快な経験をしたり、身の危険に晒されたりしたことはありません。また、学校や先生方からその話題に関して何かを言われたこともありません。
勿論、身を守る為に観光地のような場所でも、同じ留学生の友人達が話した流れで「日本人です」と気軽に店員さんなどに言うことは少し控える時もありますが、友人たちとつたない中国語で会話している時を除いて、怪訝そうに見られたことはありません。
意識して身の安全を守ってはいますが、街の雰囲気は悪くありません。
【期中考试(中間テスト)を終えて】
20日と21日には中間テストがありました。
授業が終わった14時半から教室棟が閉まる22時前まで教室で勉強したり、テストの前日には深夜3時まで寮のロビーで友人と勉強したりして、一週間ほど前から集中的にテストに向けて取り組みました。
これは中国特有なのか大学特有なのか分からないのですが、「読解問題は授業で取り扱った内容だから、テストでは本文を載せないよ。でも説明問題は出すから、本文の内容をちゃんと理解しておいてね。」と言われ、聞き間違いかと思いました。授業で取り扱った練習問題を見返し、(回答集には説明問題の回答が記載されていなかったため)教科書をほぼ暗記する形で勉強しました。結果理解も深まり、泛读のテストでは、本科を目指して勉強している学生もいる中でクラス一位の点数を取ることができました。
しかし、自由作文や、与えられた単語を用いて文章の続きを書くような問題の多かった读写のテストではうまく点数が取れず、非常に悔しい思いをしました。
リスニングと同じように、文章力や文法の正しい使い方も一朝一夕ではいかないため、先生方にこまめに練習問題を添削していただく重要性を実感しました。
また、前月言及した「拼音が分からない」問題に関しては、口語テストや听力テストの為に教科書本文を何度も音読するうちに徐々に分かるようになり、見て分かって終わってしまうからこそ、声に出すことの大切さを学びました。これからも続けていくと同時に「声調を覚える」ことにも重点を置いていきたいです。

最後のテストが終わった日に、友人が自宅に招待してくれて、タイ料理を作ってくれました。初めての本場のタイ料理は涙が出て顔が赤くなるほど辛かったですが、とても美味しかったです。
【人と関わる】
先日、2019年度中国政府奨学金留学生であり、同じ上海師範大学に当時留学されていた先輩が上海にいらっしゃっていたため、お話をする機会がありました。留学中から、その後上海で就職した話などを深くお伺いすることができ、その中で、人と交流する大切さを実感しました。今月はテストがあったこともあり、一部のクラスメイト以外と関わることがあまりなかったため、来月は、私の尊敬する昨年度の中国政府奨学金留学生の先輩のように様々な活動やボランティアに参加し、より多くの方々と交流し、自らの視野を広げたり、知見を深めたりしていきたいです。まずは最近連絡を取っていない本科の友人にwechatを送るところから始めます。








