「中国の大学生活はどんな感じ?授業・寮・休日の過ごし方」浅井 響(上海師範大学)

平日(授業日)

授業は听力、口语、读写、泛读の四種類に分かれています。が、どの授業でも発言する機会が多く、他の学生も積極的に意見や回答を口に出すため、最初は「発音が違っていて先生が聞き取れなかったらどうしよう」「意味が通じなかったらどうしよう」と躊躇っていましたが、まず口に出さないと訂正も受けられず、正しい意味や使い方、発音も学べないと気づき、私も徐々に発言するようになりました。

予想していた通り、日本人学生によくあると聞いていた「単語の意味が分かり読めるのに発音できない,聞き取れない」の壁に阻まれ、教科書は未だに語句の意味よりも拼音メモの方が多いです。

私のクラスは2つのクラスが合同で授業を受けているので、合計約20人と、他クラスと比べると人数が多いようです。

授業の合間の昼食放課では、クラスメイトと学内の食堂に行くことが多いです。食堂の建物に複数のお店が入っているので、授業が終わる数分前になるとどこに行こうか(何を食べようか)迷い始めます。よく行くお店は二つあり、どちらも好きな具材を好きなだけ選ぶことが出来ます。「今日はお肉を食べたい」「今日は野菜を中心に食べたい」など、種類や量を調整できるので気に入っています。外食をすると選択肢的にどうしても脂っぽいものやお肉料理を食べがちなので、平日のお昼は主にその二軒で野菜を多めに取って食べています。

選んだ食材を好みの味付け(辛さ、味の濃さ)で炒めてくれるところと、レンジで温めてくれるところ(私は温めず、生野菜サラダの感覚で食べています)。

授業後はクラスメイトと図書館や教室で復習・予習をすることが多いです。復習では宿題をしたり、授業で扱った文法を用いた練習問題を解いたりしています。予習では、本文の内容理解の他に、読めない単語に拼音を書き加えています。拼音記入に一番時間をかけている気がするので、一日に覚える単語の数を徐々に増やしながら、なるべく早く「読めるのに言えない」状態から抜け出したいです。

図書館は数年前に改築されたようで、新しく広いです。が、閲覧・学習席の予約は常に満席で、5~6階建てにも関わらず、常に勉強する学生たちで埋まっています。

留学生は基本的に校内の留学生専用寮で生活をし、基本的には二人部屋です。私は運良く自分と同じ「室内では靴を脱ぐ」「夜更かしが好き」なルームメイトに当たり、特に大きなストレスもなく生活できています。寮には共用バルコニーもあり、天気の良い日には洗濯物を日光で乾かせますが、秋の上海の天気は変わりやすく、かけ布団を干して外出したものの、突然雨が降ってきて、せっかく干していた布団がびしょ濡れに…ということもありました。隣国と言えども、日本とは天気の変わるスピードが違うことを、身をもって学びました。

休日・授業がお昼に終わる日

予定のない日はアラームをかけずに寝ます!が、月初めにあった国慶節で小旅行に行った際には朝6時前に発車の高速鉄道を予約していたため、休日(国慶節)初日には朝4時に起床しました。辛かったですが、1日に活動できる時間が長いのは良いことだなとも思えました。

二月に引き続き、浙江省の临海市に行きました。今回は現地の友人と一緒だったため、霸王茶姬の浙江省限定メニューや名物の海鮮料理、小吃などたくさんのものをシェアして食べることができました。

休日や授業がお昼に終わる日は主にクラスメイトと出かけることが多いです。後者の場合は、学校外に昼食を食べに行ったり、そのまま観光地へ遊びに行ったり、公園までサイクリングしてピクニックしたりしました。今月は上海时装周(上海ファッションウィーク)が開催されていたので、芸能人やモデルを見に新天地に行きました。著名人は勿論、様々な風格のお洒落な人々を見ることができ、気軽に大規模なイベント会場に足を運べる上海の利便さは勿論、情報を集める中で知った運営体制に感心しました。

夏と秋の合間ほどの気温だったため、暑さも寒さもなく、ピクニック日和でした。
上海时装周(上海ファッションウィーク)