「栃木と浙江 友好の旅 6 Days (面白かったこと)」酒巻 大雅(浙江大学)

9月19日(金)~9月24日(水)、私が理事として所属する栃木県日中友好協会が「栃木県青年友好交流訪問団」を浙江省に派遣し、湖州市、杭州市、紹興市を巡る5泊6日の旅を実施しました。本団には計14名が参加し、栃木県から4名の協会員と5名の青少年、浙江省現地からは私を含む5名の留学生で構成されていました。

 

19日17:30に上海に到着した訪問団一行は、浦東空港から約2時間かけて宿泊先の湖州南潯古鎮に向かいました。20日午前は古鎮、嘉業蔵書楼の見学、遊覧船に乗船、非遺館にて湖筆作り体験を楽しみ、午後は呉興区のシルクタウン見学、銭山様文化交流センターでブローチ作り体験、古村で彫版印刷体験と三道茶の試飲を行いました。特に衝撃だったのは、ディナーの円卓に湖筆が置かれ、今から書道の演目でも始まるのかと思いきや「これはお菓子です」と言われた時です。恐る恐る筆の先を口に入れて噛んでみるとパサパサした触感のお菓子でした。味は正直ビミョーでしたが、インパクトは特大です。

 

21日は湖州師範学院で日本語学科の学生たちと交流を行い、終了後杭州に向かいました。夜に行われた浙江省対外友協主催の歓迎会では福井県日中友好協会の訪問団御一行とご一緒して宴を楽しみました。福井のみなさまとはこの日から最終日の紹興まで行動を共にしました。そして22日は河坊街や西湖周辺、天目里を散策し、VR体験やAI展示会などで杭州市のハイテク産業を見学しました。23日午前も同様に杭州市内のロボットタウンに赴き、アリババ系列企業や浙江大学が開発したAI搭載のロボットを目の当たりにしました。それから午後はバスで紹興に向かいます。

 

最終日(24日)は紹興市内の中国黄酒博物館を見学し、紹興酒の歴史や産業についての見識を深めたのち、黄酒小鎮で紹興酒の飲み比べをしました。黄金に輝くものから醤油のような褐色と臭いを放つものまで、紹興酒の様々な表情を楽しみました。また、現代の若者文化に合わせて作られたという紹興酒アイスや紹興酒コーヒーなども試しましたが、独特のクセやアルコールはあまり感じず普通に美味しくいただけました。

 

以上が、私がこの9月で特に面白かったと感じたことです。公費留学生として、また栃木県日中友好協会の会員として、日本と中国の友好の懸け橋を築く活動を楽しみながら行うことができました。また来年の訪中活動にも参加できることを願って、レポートを結びます。

 

浙江省対外友協の刑副会長(前列左から三番目の男性)と訪問団の集合写真。

 

湖州師範学院にて、日本語学科の学生たちと交流。彼らの日本語力の高さに驚き、また彼らの持つ日本への友好的な感情に心打たれた。

 

蘭亭にて、自慢の腕前で魅せる友人。彼女は浙江美術学院の修士課程に留学中で、一人の書道家として蘭亭で筆を握れることに緊張しながらもとても喜んでいた。