今月から上海での留学生活が始まり、約二週間が経ちました。短い期間ではありますが、すでに多くの学びや発見があり、充実した日々を送っています。今回は、留学を開始して困ったことや印象的だったことについて報告いたします。
困ったこと
まず困ったこととして挙げられるのは、中国語で自分の気持ちを表現する難しさです。私は出発前にHSK5級を取得しており、「ある程度の会話なら対応できるだろう」と考えていました。しかし、実際に授業や日常の場面で話してみると、周りの留学生の多くは非常に流暢に会話をこなしており、自分との大きな差を感じました。特に私はこれまで読み書きを中心に勉強してきたため、発話練習が不足しており、言いたいことがあってもすぐに言葉が出てこないというもどかしさに直面しました。授業中に積極的に発言できない場面もあり、自分の弱点を痛感しました。
ただし生活面では大きな困難はなく、むしろ快適に過ごせています。私の部屋は一人部屋で、プライベートな空間が確保されているため、集中して勉強したり、気分を落ち着けたりするのにとても良い環境です。学習面では課題があるものの、生活環境自体に困ることがないのは大きな安心材料だと感じています。
たくさんの新しい友人との出会い
一方で、面白く感じたこと、心に残った出来事も数多くありました。クラスにはラオスやアメリカ、インドネシアなど様々な国から留学生が集まっており、彼らは皆とても親切で、国籍を越えてすぐに仲良くなることができました。授業の合間や放課後には一緒にカラオケに行ったり、上海で人気のカフェに行ったり、食事を共にしたりと、多様な交流を楽しんでいます。お互いに母語も文化も異なるため、会話の中で新しい発見が多く、自分の世界が広がっていくのを実感しています。



さらに、中国人の友人もでき、一緒に美術館や公園など、地元ならではの場所に出かける機会がありました。また、パンダのぬいぐるみや花束をプレゼントしてもらうなど、人の温かさに触れる経験もあり、中国の人々の優しさに深い感動を覚えました。


上海の街自体も非常に住みやすいと感じています。日本食のレストランや日本の商品を取り扱う店が多く、生活の中で不自由を感じることはほとんどありません。また、日本に関心を持ち、好意的に受け止めてくれる人が多く、「日本人です」と自己紹介すると、とても喜んで歓迎してもらえることが多いのも印象的でした。
留学を通じて多国籍の仲間と友情を深め、互いの文化や価値観を学び合うことで、自分自身の視野をさらに広げたいです。困難と楽しさの両方を実感しながらも、充実したスタートを切ることができました。