「たくさんの優しさに触れた一か月」木下 友希(吉林大学)

中国に来てから1か月。毎日充実した日々を送っています。しかし困ることもたくさんありました。特に中国銀行のカードを作ることには苦労しました。その時のことを紹介したいと思います。

到着してから数日後、中国人の先輩や日本人のクラスメイトと共に大学の中にある中国銀行に行って口座開設を申請しました。しかしすでに留学生の手続きが多くあると理由で断られました。その後も中国銀行の別の店舗に足を運びましたが、手続きができませんでした。合わせて3件の中国銀行を周り、口座開設を全て断られたため途方に暮れていました。口座を開設の申請期限もあるため職員に上手く交渉するべきですが、伝えることができず退きました。

後日、先輩から来店の人数や銀行の状況によって対応してもらえるか否か関係してくると伺ったため、1人で別の中国銀行に行って交渉することに決めました。中国語もうまく話せない中、必要書類を握りしめ、口座を開設したいということを伝えました。すると平日だったこともあり、銀行は比較的空いており対応してくれることになりました。

また職員の中国語が聞き取れずに困っていたところ、銀行に手続きにいらしていた中国人の年配の女性が私に英語で説明してくださりました。彼女が職員に念押しして交渉してくださったこともあり、銀行カードを即日で発行していただくことができました。もし彼女の交渉がなかったら、即日でカード発行してもらえなかったかもしれません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。カード作成の待ち時間もたくさんお話をして、仲良くなることができました。そして銀行の手続きを終えた後、彼女はお昼ご飯を一緒に食べようと誘ってくれて、中華料理をごちそうしてくださりました。私がなぜ中国に来たのか、お互いの家族のことについてお話をして、素敵な時間を過ごすことができました。しかしまだまだ聞き取れないことや上手く話せないことが多く、悔しさを感じました。これからたくさん中国語を学んで、いつか彼女ともっと会話ができたらと思います。

困ったことがあるたびにたくさんの人の優しさに触れ、自分自身の不甲斐なさに悔しくなりながらも中国をもっと知りたいと思いました。まだまだ慣れないことも多くありますが、毎日一つずつ新しいことに挑戦して、中国での生活に慣れていこうと思います。

 

助けてくださった女性との写真

 

ごちそうになった彼女の行きつけのお店の中華料理

 

やっと手に入れた中国銀行のカード