「留学初月のリアル」浅川 愛美(北京語言大学)

私が留学している北京語言大学には、日中友好協会から私を含めて4人の学生が来ています。大学での驚きや面白い体験は他の三人が詳しく紹介してくれると思うので、私は彼女らと被らないように、北京生活の「リアルな物価」に焦点を当てて書こうと思います。この一カ月を過ごしてみて、最も驚いたのは中国の物価の安さと、テクノロジーがもたらした便利さです。
なお、ここに書くのはすべて2025年9月末時点の情報であることをあらかじめお断りしておきます。

1. 日用品の購入:アプリで揃える新生活

中国に来て新生活を始めるにあたり、まず必要だったのは日用品の調達です。私のルームメイトは本科4年生のベトナム人留学生なので、何をどこで買うべきか、彼女たちにアドバイスをもらいながら揃えていきました。

主に使うアプリは「淘宝」と「拼多多」です。この一カ月でたくさん買い物をしましたが、一番高かったのは53元(約1,100円) のベッド用カーテンと34元(約710円) のカーテンレールでした。この二つでベッドの中にプライベート空間ができ、寝室の快適さが格段に上がりました。

中国は広大なため、商品が届くまでには日本のAmazonのように当日や翌日ということはまずありません。しかし、3~4日待てば、日本では考えられないほど安い価格で商品が手に入るのは、中国の大きな魅力だと思います。

 

2. 食事:食堂とデリバリーのコスパの良さ

食事は、学内の食堂かフードデリバリーが非常に安いです。食堂なら、一食10元(約210円)~25元(約520円) で十分に食べられます。

デリバリーでは、「美团」アプリの「拼好饭」や「饿了么」アプリの「爆拼团」といった、効率化を図ったお得なセットメニューを注文すれば、食堂と同じかそれ以下の値段で済ませることもできます。

また、週末に学外で食事をしても、一人100元(約2,100円) もあれば十分に豪華な食事が楽しめるので、日本に比べると生活費を大きく節約できると実感しています。

 

3. ドリンク:驚異的な価格の飲み物

ドリンク事情も驚きの連続です。例えば、日本で600円前後するタピオカミルクティーが、学内にある人気チェーン店「蜜雪冰城」では6元(約126円) で購入できます。頻繁にセールを行うので、日本円で100円を切ることも珍しくありません。さらに、「美团」などのデリバリーアプリを駆使すれば、なんと0.4元(約8円) でマンゴージュースを注文できたこともあり、その安さに衝撃を受けました。

 

 

淘宝で一番初めに購入したベッド用カーテンとカーテンレール。値段は安いが遮光機能がついているため、かなりプライベートな空間を感じられる。

 

北语の4人で北京ダックを食べに行った時の写真。4人で371元(約7774円)だったが、量が多すぎて食べきれない程であった。

 

0.4元(約8円)で購入した茶百道の杨枝甘露(マンゴージュース)。元値は14.4元(約302円)だったが、新会員割引で破格の0.4元で飲むことができた。