「走出舒适区」中野 健太(中央民族大学)

この度中国政府奨学金に採用いただき、中央民族大学に一年間留学させていただくことになりました。このような貴重な機会をいただき、心から感謝申し上げます。

渡航前の八月分のレポートでは、今後公費留学を志す方が本レポートを参考にすることも考え、①中国に関心を持つようになったきっかけ②留学を決めた理由③一年間を通した目標④留学への決意の四点について記したいと思います。

 

中国に関心を持つようになったきっかけは外務省の実施している国際交流プログラム「JENESYS2023日本大学生訪中団」への参加です。北京、済南、曲阜、上海の四都市を巡り、各地の大学生と交流を行いました。六日間ほどの短い期間でしたが、中国の文化や先進技術、中国人学生の優しさを直に体験し、大変記憶に残る経験になりました。

 

万里の長城での一枚

 

孔子ゆかりの街曲阜で食べた論語を模した料理

 

上海の夜、圧巻の景色でした

 

その後、日本で実施されている様々な日中交流イベントに参加する中で、私は単に文化交流を楽しむのではなく、経済面での結びつきの強さを実感する機会が多くありました。

特に中国市場に関わっている社会人の方々の話を伺う中で、日本企業がアジアで成長を続けるためには中国との緊密なパートナーシップが不可欠であることを痛感しました。私は将来、国際ビジネスの分野で活躍し、日本企業の発展に寄与すると同時に、両国の信頼関係を深める懸け橋となりたいと考えています。そのためにも、語学力の向上と現地社会の理解を目的として今回の留学を決意しました。

 

一年間の留学生活の目標は主に二つあります。一つ目は語学力の向上です。具体的にはHSK6級の取得を目指します。今年六月にHSK三級に合格し、現在四級合格に向けて勉強中です。留学終了までに、自信を持って中国の方と交流できるようになりたいと考えています。

二つ目は幅広い交友関係の構築です。先日、日中友好協会で過去中国に留学された方と座談会形式でお話を聞く機会がありました。その際に多くの方がおっしゃっていたのは「留学中に様々な経験を積み、多様な人の話を聞くことが重要」との内容でした。同世代のみならず、中国にいる様々な社会人の方の話も聞き、自分の将来に対する考えを深めたいと思います。

 

最後に本留学への私の決意を記します。留学を通した心構えにしようと考えているのは、事前研修会で中国留学友の会の林会長にかけていただいた「走出舒适区!(居心地の良い領域から飛び出し、新しいことに挑んで成長しよう!)」です。留学中は自分が心地良いと思う場所「舒适区」から出て、中国の姿をこの目で見たいと考えています。この言葉を胸に刻んで常にチャレンジ精神を持ち、いただいた機会を有効に活用できるよう、積極的に学ぶ姿勢を心がけたいと思います。