この度、2025年度公費留学生として南開大学に1年留学する機会をいただきました。大学では日本語教育を専門的に学んでいますが、中国語の需要の高さを感じたことがきっかけで中国語の授業も履修しはじめました。
また、アルバイト先だった日本語学校で留学生の日本語学習をサポートしたり、大学では交換留学生のチューターとして交流活動をしたりしていました。その中で多くの中国の方々と関わり、私が話す不完全な中国語に耳を傾けてくれ、中国語を勉強しながら日本語教員を目指していることに感謝の言葉をかけてくれる人にも出会いました。そのことがきっかけで、それまでは中国語は大学で学んでいる第2外国語というだけの存在でしたが、だんだんと生活の中で身近にしていきたい言語になり、中国への長期留学を目指し始めました。
長期留学への挑戦を決意してからは主にHSKの合格を目指し中国語を勉強しました。公費留学の応募の前には4級に合格することができましたが、試験合格のための勉強にフォーカスを当てていたので、他の技能と比較して話すことが苦手です。アルバイトや大学で多くの中国人と関わっていながら、中国語でコミュニケーションをとる機会をあまり持たなかったことも少し後悔しています。
大学2年の夏には上海師範大学、冬には南開大学でそれぞれ2週間のプログラムに参加し、今年の5月には訪中団で中国を訪問しました。今回の1年留学は4度目の訪問になりますが、過去の中国訪問で言語や文化の壁の高さに苦戦した経験に加え、今までとは期間や環境が大きく異なるため不安な気持ちが大きいです。
日本語教育や日本で生活する外国人の支援に関心がある私にとって今回の1年留学は「外国人として生活する」1年であり、大きな意味を持っているように感じています。まずは中国語の語学力の向上を目指すことはもちろん、中国文化、中国人に対する理解を深めると同時に他の国からの留学生との交流をしたり、中国の日本語教育の現場を実際に見たり、ボランティアとして日本語教育に携わったりするなどして、この1年を意義のある時間にしていきたいです。

大学では日本語教育を専門的に学んでいます

去年の冬に南開大学を訪れた際はほぼ毎日のように钵钵鸡を食べていました。また食べるのが楽しみです!

訪中団での写真。同じ号車のみんなが誕生日を祝ってくれた時の思い出の一枚です。