「留学中に出会った面白くて不思議な出来事」松本莉欧(上海外国語大学)

春节快乐! (チュンジィエ クァィラ!)

春節(旧正月)おめでとうございます。

中国では旧正月が一年の始まりであり、街全体が最もにぎわう時期です。しかし私の住む上海では多くの人が地元に帰省するため、寮の近くの飲食店はほとんど閉まり、街は一時的に静けさを取り戻していました。

近年、都市部では爆竹や花火の規制が進んでいると聞いていましたが、上海の北東に位置する宝山では現在も見ることができると知り、実際に足を運びました。海の近くでは爆竹と花火の音が鳴りやまず、想像以上の音量に圧倒されました。短時間の滞在ではありましたが、春節を祝う人々の高揚した空気を感じることができました。

人々が爆竹や花火を放つ様子

今回のテーマは「留学中に出会った面白くて不思議な出来事」です。

11月のレポートで触れた二胡を弾くシニア世代の方々との出会いは、いくつもの偶然が重なった出来事でした。

魯迅公園での出会い

私は日本にいたころから中国の伝統楽器である二胡に関心があり、留学中に習うことができればと考えていました。

10月終わりに魯迅公園を訪れた際、遠くから二胡の音が聞こえてきました。音に惹かれて近づくと、何人かの男性が演奏をしていました。その日は友人と一緒だったため、後日改めて訪ねてみることにしました。

声をかける機会をうかがっていると、演奏していた男性の方から先に話しかけてくださいました。私が留学中に二胡を習いたいと考えていることを伝えると、楽器を貸してくださり、持ち方や音の出し方を丁寧に教えてくださいました。

さらにその場には、二胡を手製で製作している方もおり、楽器について詳しく説明を受けた上で、その方から二胡を購入することにしました。また、そこで指導をしている先生からは、「タイミングが合えばいつでも教えるよ」と声をかけてくださいました。

偶然にも、演奏する方、楽器を製作する方、指導してくださる方にその日のうちに出会うことができ、これからこの場所で二胡を学んでいく日々を想像し、期待が膨らみました。

帰り際に交わした「ご縁だね」という言葉が、今も強く印象に残っています。

上海へようこそ!と日本の曲を奏でて聞かせてくれました。

今回の交流を通して

当時の私の中国語はまだ十分とは言えず、言いたいことがすぐに出てこない場面も多くありました。それでもその場にいた方々は、私が聞き取れなかったときには言い方を変えて伝え直してくれて、私の言おうとしていることを理解しようとする姿勢を示してくださいました。

コミュニティの方々が上海語で会話している場面もあり、すべてを理解できたわけではありませんが、排他的な雰囲気はなく、自然にその場に受け入れてもらっていると感じました。

今回の経験を通して、語学力の完成度だけが交流の前提ではないことを実感しました。十分に話せない段階であっても、交流したいという意思を示せば関係は築いていけます。

この出会いは、単なる趣味のきっかけにとどまらず、現地で人と関わることの意味を考える機会となりました。今後もこの縁を大切にしながら、継続して交流を重ねていきたいと思います。

購入した二胡(日本円で約2万円)