上海での留学生活を通して、中国には日本ではあまり見られないおもしろさや不思議さが数多く存在することを実感しています。特に印象的なのは、社会のデジタル化の徹底ぶりです。屋台や学食はもちろん、大学内の売店や自動販売機までもがQRコード決済に対応しており、現金の出番はありません。私自身中国に来てから一度も現金を使用したことがありません。宅配便は大学内のステーションで無人受け取りができ、病院予約やシェア自転車の利用もすべてアプリで完結します。生活インフラそのものがスマートフォン前提で設計されている点は、日本のキャッシュレス化とは根本的に異質だと感じました。

空港ではどの場所にどの車が停まっているのか一目でわかるようになっていました
また、時間感覚にも特徴があります。デリバリーは30分以内に届くことが当たり前である一方、イベント開始時間は比較的柔軟で、夜遅くまで街が活気づいています。この効率性と緩やかさが共存している点は、中国社会のダイナミズムを象徴しているように思います。さらに、クリスマスが過ぎても装飾や音楽が長く残っていることも印象的でした。宗教的行事というよりも商業イベントとして受容されているのではないでしょうか。日本では25日の終わりとともに年末モードに入るため、日本の正月と中国の旧正月の違いをこの身で感じることができました。

12/25を過ぎても街はクリスマスの装飾がいっぱいです
こうした現象の背景には、人口規模の大きさと競争の激しさがあると感じます。新サービスやトレンドは瞬く間に普及し、企業は常にスピードを重視しています。制度整備よりも実装が先行することも珍しくありません。この変化の速さには戸惑いを覚えることもありますが、同時にこの社会の大きな活力の源でもあると感じます。実行までに検討を重ね、慎重に進めていく日本の感覚とは異なると感じました。

年末の豫园は豪華な装飾で溢れていました
留学を通して、中国は単に急速に発展する国ではなく、独自の社会構造と価値観のもとで進化し続けるダイナミックな社会であることを学びました。3月から始まる新学期もさまざまな学びをし続けていきたいです。




