私は現在、中国での留学生活を半年間過ごし、多くの貴重な経験を積むことができました。この半年間は、語学力の向上だけでなく、文化の違いを理解し、異なる価値観に触れることで、自分自身の視野を広げることができた期間でした。ここでは、留学生活を通じて感じたことや学んだこと、そして今後の目標について述べたいと思います。
まず、中国語の学習についてです。留学前は教科書や大学の授業を通じて学んでいましたが、実際に現地で生活することで、より実践的な語学力が身についていると感じます。特に、日常生活での会話や買い物、交通機関の利用を通じて、自然な表現や方言に触れる機会が増えました。最初のうちは、速い話し方や独特なイントネーションに戸惑うこともありましたが、毎日繰り返すことで徐々に慣れていきました。また、大学の授業では、先生やクラスメートとのディスカッションを通じて、自分の意見を中国語で表現する力が鍛えられました。特に、自分よりも中国語のレベルの高い友人たちの影響はかなり大きく、これまでの学習とは異なる実践的なスキルを身につけることができました。
次に、文化や人との交流についてです。中国と日本では、生活習慣や価値観にさまざまな違いがあります。例えば、中国では家族や友人とのつながりを大切にし、食事の際には皆で料理を分け合う習慣があります。レストランでも分け合うことを前提とされているため、かなり量が多いです。最初は戸惑うこともありましたが、次第にその温かさや人との距離の近さに親しみを感じるようになりました。また、中国人の友人たちと交流する中で、お互いの文化について理解を深めることができました。特に、春節(旧正月)や中秋節といった伝統的な祝日を一緒に過ごしたことは、現地の文化を肌で感じる貴重な体験でした。その中でも特に印象に残っているのは、友人と訪れた四川省での経験です。成都では歴史ある武侯祠や錦里古街を訪れ、中国の伝統文化に触れることができました。さらに、四川料理の代表である火鍋や冒菜を味わい、その辛さと香りの豊かさに驚きました。最初は辛さに苦労しましたが、現地の人々が楽しそうに辛い料理を囲んでいる様子を見て、その文化の一部として受け入れることができました。重慶では、山の地形に建てられた独特な都市景観が印象的でした。洪崖洞の夜景は特に美しく、ライトアップされた建物が川面に映える光景は忘れられません。この旅行を通じて、教室では得られない生の文化体験を味わうことができました。
もちろん、留学生活には困難もありました。言葉の壁や文化の違いによる誤解、ホームシックに悩んだこともあります。しかし、そのような困難を乗り越えることで、自己成長を実感することができました。特に、問題が生じたときに自分で解決策を考え、行動する力が身についたと感じています。また、異なる価値観を尊重し、多様な考え方を理解することで、柔軟な思考力も養われました。これらの経験は、今後の人生において大きな財産になると確信しています。
最後に、今後の目標について述べます。私は将来、公務員として地元の学生と中国の学生の交流の機会を作ることを目指しています。今回の留学を通じて、言語や文化を超えた交流の重要性を改めて実感しました。今後は、中国語のさらなる習得だけでなく、異文化理解の知識を深め、より多くの人々が国境を越えて理解し合えるような活動に取り組んでいきたいと考えています。そのためにも、残りの留学生活では、さらに多くの人と交流し、現地の文化や社会について学び続けたいと思います。