「日中友好協会 前期レポート」北原 康輝(復旦大学)

中国留学の前期が終了し、改めて振り返ると、多くの貴重な経験を積むことができたことを実感しています。復旦大学での学びを通じて、語学力の向上だけでなく、中国の文化や社会に対する理解も深まりました。また、日中の学生や世界中から集まる留学生との交流を通じて、自分自身の視野を広げることができました。

まず、学業面では、中国語の授業と英語の授業の両方を履修しました。私は留学生として、基本的には留学生と一緒に中国語を学ぶ授業を受けつつ、国際関係や経済に関する英語の授業も履修しました。英語の授業では、中国人学生や世界各国の留学生と一緒にディスカッションを行う機会が多く、さまざまな視点から意見を交わすことができました。特に、中国の経済発展や国際関係に関する講義では、日本とは異なる価値観や考え方に触れることができ、非常に興味深かったです。

中国語の授業では、会話力やリスニング能力を強化することに重点が置かれており、ネイティブスピーカーの先生方とのやり取りを通じて実践的な言語運用能力を磨くことができました。最初は速い中国語に苦戦することもありましたが、毎日の復習やクラスメートとの会話を重ねることで、徐々に自然に聞き取れるようになりました。また、中国の文化や歴史を学ぶ機会も多く、授業の中で現代中国の政治や社会問題について議論することもありました。

学業以外では、日常生活の中で多くの新しい経験をしました。特に、中国の都市の発展ぶりには驚かされました。公共交通機関の発達やキャッシュレス決済の普及など、利便性の高さを実感しました。また、食文化においても、地域ごとに異なる特色ある料理を楽しむことができました。上海では小籠包や生煎包を味わい、西安では羊肉泡馍やビャンビャン麺など、各地の名物料理を堪能しました。さらに、蘇州や南京にも足を運び、歴史的な名所を巡りながら、中国の奥深い文化を体感しました。

特に印象に残っているのは、友人たちと行った旅行です。2月には日本から友人が訪れ、一緒に西安と上海を旅行しました。西安では、兵馬俑や古城壁を訪れ、中国の歴史の奥深さに触れることができました。また、バークレーで出会った友人たちとも再会し、蘇州や南京、上海を巡る旅をしました。蘇州では、美しい庭園や運河を散策し、南京では中華民国時代の歴史的な建造物や記念館を訪れました。これらの旅行を通じて、教科書では学べない歴史や文化を肌で感じることができました。

また、復旦大学の学生や他の留学生との交流も充実していました。授業の合間には、中国人の友人と食事をしたり、休日には一緒に観光をしたりと、多くの時間を共有しました。日本と中国の文化の違いについて話し合うことも多く、特に価値観の違いや社会の仕組みについてディスカッションすることは非常に有意義でした。中国の若者がどのように未来を考えているのかを知ることができ、彼らの考え方に刺激を受けました。

一方で、言語の壁や文化の違いに直面することもありました。特に、中国語のニュアンスを正しく理解することが難しい場面もありました。例えば、日常会話では問題なく話せても、専門的なディスカッションになると、適切な表現が思いつかず苦戦することがあります。しかし、そのような課題に直面するたびに、新しい表現を学び、次に活かすことで成長を実感しました。

このように、復旦大学での前期の留学を通じて、語学力の向上だけでなく、中国の文化や社会に対する理解を深めることができました。また、異文化交流を通じて、広い視野を持つことの大切さを改めて感じました。後期の留学では、さらに積極的に中国人学生との交流を増やし、より深い学びを得たいと考えています。そして、この経験を活かして、将来的には日本と中国の架け橋となるような役割を果たしていきたいと思います。

 

Cheers! The Bund

 

西安で鑑賞した則天武后の劇

 

日本にはまだないアメリカのfive guysのバーガー!大好き!

 

上海最高です。