「留学中に取り組んだ日中友好活動」小野 明日香(浙江大学)

約11ヶ月間の留学が終わり、ついに日本へ帰国しました。日本に帰ってきて、中国と日本の街並みはやっぱり全然違うなと改めて実感しました。また、幼い頃から20年以上生活してきた地元は流石に一年留学したくらいでは忘れることもないため、帰国1日目から既に昨日も一昨日もずっと地元で生活していたと思えるくらい馴染んでおり、留学していた時間が夢だったのではないかと脳が錯覚を覚えるほどでした。帰国してからは予定が詰まっていて、7月28日からは留学時のルームメイトの故郷であるスイスに遊びに行く予定です。留学から繋がった縁で他の国の友人ができ、友人の生まれ育った国を旅行できるのが非常に楽しみです。旅行からの帰国後はすぐに留学報告会がありますので、そちらでも私の留学生活を皆様にお届けできたらなと思っています。

日本に帰ってきて一番最初に食べたもの
日本のコンビニプリンがずっと恋しかったので久々に食べることができ幸せでした

留学中に取り組んだ日中友好活動

留学中に取り組んだ日中友好活動としては主に三つありました。

中国の中学生に日本語を教える

ご縁があり、少し複雑なのですが友人の知り合いの友人の息子さんが日本語に興味があり学びたいとのことで、その学生さんを私に紹介していただき、約半年ほど日本語教師の体験をさせていただきました。授業前の準備こそ大変でしたが、自分が教えることで学生さんがどんどん日本語を身につけていく姿を見て感動を覚え、教師をやる上での醍醐味みたいなものに気づくこともでき、日本語教師を将来の選択肢として持っておこうと思いました。また、授業以外での学生さんおよび学生さんのご家族との交流も非常に有意義なもので、帰国前最後の授業で学生さんの妹さんからも心のこもったお手紙をいただき、非常に嬉しく思いました。

日本語を教えるのに使った教科書
「標準日本語 初級上下」
学生さんの妹から頂いたお手紙
こういうお手紙をいただけるのは本当に心に沁みます!

仲の良い中国の方との交流・旅行、及び旅行先での交流等

私は留学前から仲の良い中国人の方が何人かいたので、その方達とは定期的に交流を行なっていました。一緒に中国国内に旅行へ行ったり、春節はお家にお邪魔してご家族の方とお話ししたり、杭州に来てくれた時は案内したり、友人が日本旅行を考えているとのことで日本人としてアドバイスをしたり、日本語を勉強している友人の日本語に対する質問に答えたり、もちろん普通の雑談もしたり……、普段過ごしている上で普通に交流しているだけなので友好活動と意識していたわけではないですが、このように書いてみると色々していたのだなと実感します。また、友人だけでなく、旅行先で私が外国人だと知ると友好的に話しかけてくれる中国の方もいて、緊張こそしましたがその方達と雑談するのは非常に楽しかったです。歴史や世界情勢などもあり難しい世の中ではありますが、私と交流した中国の方が日本や日本人に対して良いイメージを持ってくれていたらいいなと思っています。

大学の交流イベントへの参加

浙江大学では日本人留学生会の方や中国人の学生さんが定期的に交流イベントを開催しています。留学中はそのイベントに参加して中国の学生と交流する機会を作りました。秋に開催された中華料理を調理&試食&交流イベントでは、中国人の学生さんや他の国の方と一緒に中国各地の料理を作り、感想や雑談なども含め中国語で交流しました。また、日本人留学生会の方主催の春の日中お花見交流イベントでは中国の学生と日本語で雑談しながらお菓子を食べたりカードゲームを行い、日本に興味があったり日本語を学んでいる学生と知り合う機会がありました。

料理イベントの様子
私のグループは福建省の料理「姜母鸭」を作りました
お花見会の様子
中国人学生による剣道のパフォーマンスを見たり、中国版のUNOもしました