1月頃は言語の壁もあり、中国の友人を作ることがなかなかできず、悩んでいた。しかし、今学期は積極的に日中交流のイベントや学内外の活動に参加することで、次第に中国の学生たちと交流が増えていき、心を開いて話せる中国人の友人を作ることができた。
3月に行われた大学主催の桜を見るイベントは、そうした交流のきっかけとなった貴重な活動の一つだ。このイベントは日本人と中国人の学生を対象に、両国をつなぐ桜を通して文化交流を行うことを目的に開催され、多くの学生が参加していた。場所は北京で桜の名所として知られる玉淵潭公園で、園内には多くの桜が咲き、日本の春を思い起こさせた。公園を散策する中で、日本文化に興味を持つ中国人学生と自然に会話が始まった。好きなアニメや日常生活についてなど、様々な話題で盛り上がった。イベント後もこの交流がきっかけで食事に出かけたり、映画を観に行ったり、一緒に旅行に出かけたりするほど親しくなった。

イベント概要
もう一つ心に深く残った活動は、今学期の一大イベントである学内の国際文化祭への参加だ。各国の文化を紹介するブースが設けられ、日本ブースではかき氷、ふりかけご飯、けん玉体験を行った。どれも列が途切れないほど大盛況であった。私はシフトでかき氷を担当し、約3時間にわたって来場者に提供し続けた。暑い日だったこともあり、多くの方に喜んでいただけた。接客では、一人一人の目を必ず見て笑顔で対応することを心がけた。その間日本語で一生懸命話しかけてくださる方もいて、多くの方と交流していくうちに時間はあっという間に過ぎていった。友人たちも遊びに来てくれた。特に、日本ブースを訪れてくださった大学の学長と言葉を交わすことができたのは私の自慢だ。日本人会のオリジナルの法被を見に纏い、私もこのイベントの一メンバーとして関わることができ、大きな喜びとやりがいを感じた。
さらに、毎週水曜日に開催される「日本語コーナー」にも可能な限り参加していた。この会は、日本語を学ぶ中国人学生と日本人学生が自由に会話を楽しむ時間であり、言語交流だけでなく文化理解の場としても非常に意義のあるものだった。毎回様々な学生と出会い、互いの言語力を高め合うとともに、視野を広げることができた。ある時は、日本人の先生からの紹介で、ランゲージパートナー(语伴)を紹介していただく機会もあった。一番最後に参加した際には、新たな友人とも出会うことができた。このような継続的な交流の機会があったことで、留学生活を通じて日中間のつながりを実感し続けることができた。

国際文化祭のパネル

清華大学の公式Instagramに載せていただいた際の写真