今月のテーマについては、10月のレポートで華東師範大学の特徴についてすでに触れているので、今回は最近参加した活動について報告したいと思います。
私は社会学部で、中国の非営利活動組織の活動について重点的に学んでいます。5月は大学の先生や友人からの紹介で、いくつかの活動に参加させていただきました。
チャリティウォーク「一个鸡蛋的爆走」
上海联劝公益基金会という非営利基金が毎年開催しているチャリティイベントです。中国国内の貧しい農村地帯などで十分な食事がとれない子供たちに、毎日卵を食べられる環境を整え、健康的な食生活を支援しようという趣旨で始まったイベントです。
5月10日に行われたこのイベントは、50キロ(!)を歩きながら募金を集めるという活動です。今年で15回目を迎え、毎年多額の寄付金が集まっています。
私は大学の先生とその友人たち、合計7人のグループに参加しました。皆さん先生の同級生やマラソン仲間で、アクティブなママさんたちです。朝7時にスタートし、夜7時過ぎにゴールという、丸一日歩き続ける挑戦でした。途中、疲れてきて「歩くことと募金ってなんの関係があるのだろう?」と疑問に感じる瞬間もありましたが、最終的に私たちのグループは、皆さんの人脈などを通じて日本円で約100万円近い寄付を集めることができました。
歩いている間、チームの皆さんとさまざまな話をしたこともとても印象的でした。とても大変でしたが、貴重な経験となりました。

《独一无二》チャリティ上映会
5月に中国全土で公開が始まった映画《独一无二》のチャリティ上映会に参加しました。
この作品は、両親と兄3人全員が耳が聞こえず、健常者は高校生の娘一人という4人家族の中で、ヤングケアラーとして家族を支える少女の日常の葛藤を描いています。監督や製作者の「聾唖者への理解を広めたい」という想いから、上海で無料のチャリティ上映会が開催され、私も参加させていただきました。
映画の内容は非常に濃く、引き込まれ、大変感動しました。家族の絆や障害を持つ方への理解、そしてその人らしい人生の選択というテーマが心に深く残りました。

嘉兴の農村見学
上海から高铁で約30分、浙江省嘉兴にある農村を訪問しました。目的は、中国農村での暮らしや地域住民の自発的な活動を見せてもらうことです。友人から誘われて参加しました。
当日は、その村の書記さんと奥様に案内していただき、村の様子を見学しました。中国の農村は初めての体験でしたが、嘉兴は非常に肥沃な土地で農作物が豊富に育ち、近年はECで消費者への直接販売も成功している、裕福で活気のある農村でした。
村の家はどれも大きく新しく、公共施設(公民館や児童館など)も充実していて、豊かさが感じられました。
お昼は書記さんのお宅でご馳走になり、広い客厅にはレストランのような大きな丸テーブルが2つ置かれていました。手作りのお料理もとても美味しく、素敵な体験をさせていただき大変感謝しています。

豪邸でした

地元で採れた野菜が中心の料理で、とても美味しかったです