「北京大学の自慢できるところ」宇都宮 遼馬(北京大学)

以前のレポートで大学内に湖があり、北京大学生だけでなく多くの人の憩いの場となっていることはお伝えしたかと思います。今回は大学で参加している北京大学学生中乐学社の活動についてお伝えしたいと思います。

大学にはいわゆる西洋式オーケストラのバンドやダンスサークル、伝統的な楽器を用いた劇のサークルなどさまざまな芸術的活動をするサークルがあります。自分はその中でも西洋式・中国式の楽器を合わせて構成されるこの中乐学社に参加しました。廊下で楽器を練習している時にバンドのメンバーが声をかけてくれたのがきっかけで参加したこのバンドの構成はとても個性的で、打楽器も弦楽器も管楽器も初めてみる楽器が多く、演奏される曲やその方法まで日本とは全く異なるものでした。今年で20周年ということで北京音乐厅という格式あるホールで演奏する機会をいただくことができましたが、毎年行われている演奏会の様子もとても情熱的で、普段器楽を聞かない方でもきっと楽しめると思います。

このバンドの特徴的な部分は楽器構成だけでなく、学生の自主性にも表れています。学生自身で作曲・編曲した曲を演奏したり、特徴的な楽器の独奏をあえて作ったりと、曲目から見ても工夫されています。留学生はあまりいませんが、今となってはこの部活に参加できて本当に良かったともいます。指導してくれる先生はさまざまな音楽に精通しており、さまざまな楽器の演奏を間近で聞きながら自分自身も演奏するというのはとても貴重な機会でした。

途中で楽器を持ち替えて演奏する学生も少なくないことも、この楽団の特徴だと思います。この楽団に限らず、学生自身の活動や発表の場がとても多いことも北京大学の素晴らしい部分だと思います。毎週のようにどこかの学部の発表が行われています。何か新しい活動や趣味をはいめてみるというのもとてもいいと思います。自分も楽器を8年ぶりに始めた時は、まさかこんな機会をいただけるとは思わず、授業以外の活動を通じてさまざまな経験をすることができました。もし北京大学に留学に来られる方がいるなら、是非とも学生館の活動やサークル活動などに参加してみることをお勧めします。