「私の留学している大学の特徴・自慢」里和 麟太郎(浙江大学)

5月に入り、汗ばむような気温になってきた。杭州では4月の末から連日30度に迫る気温であり、5月中旬には35度の日もあった。気温が高くなるにつれて、花粉の飛散を感じるようにもなった。日本の5月と比較すると、少々暑く感じる。

さて、今月のレポートのテーマは表題のとおり、留学先の大学についてである。大学の概要などはインターネットを見れば簡単に調べられると思われるので、基本的な説明は省こう。浙江大学は杭州および近郊に数個キャンパスを構える総合大学である。筆者が現地の方に聞くまでは知らなかったのだが、どちらかと言えば理系の大学であるという。筆者の専門は文系の歴史なのでお世話になることはないが、キャンパスの中で「実験室」と書かれている建物をいくつか見かける。聞くところによれば、近年はAI関連の研究が盛んであるという。

当然ながら著名な先生も多く、授業のレベルも高い。学生も真面目で優秀である。一年間で秋、冬、春、夏の四学期制であり、1回の授業で1コマ45分の授業を連続して3、4コマ行う。密度の濃い授業を受けることができる。以前のレポートにも書いたが、外国人留学生向けの外国語授業も充実しており、大変わかりやすい。筆者が滞在している紫金校校区には図書館が三つあり、蔵書の数も多い。学習環境としてはとても良い場所であると思われる。

キャンパル内の様子についても述べておきたい。浙江大学の紫金校校区はとても広大な敷地を有している。朝や夕方、夜になるとキャンパス内の道路をジョギングする人を見かけることが多い。端から端まで歩くとなれば、3、40分はかかる。キャンパス内には緑が多く、大きな池が二つもある。公園のようになっている場所もあり、散歩するだけでも楽しめる場所となっている。キャンパスの周囲や内部にかつての運河が流れ、江南の雰囲気を感じることができる。キャンパス内には食堂や売店が複数あり、周囲にはショッピングモールもある。買い物や食事に困ることはないだろう。

浙江大学は学習環境としても良好である。また、生活面でも良い環境であると感じている。キャンパス内には多くの外国人留学生がいて、サポートも手厚い。留学生活を送る上でこの上ない場所であると思う。

浙江大学紫金校校区の正門
とても立派な門であり、グッズの意匠にも使われている
キャンパス内の池
周囲が芝生で、休日には多くの人々がいる
もう一つの池
大学の中とは思えない綺麗な風景となっている
お世話になっている歴史学院の建物内にある展示
沿革や過去に在籍していた研究者が紹介されている