復旦大学に通い始めてから半年以上の月日が経ち、この大学が持つ魅力を少しずつ肌で感じられるようになった。まず、復旦の名前を聞けば、中国国内で知らぬ者はいないほどの名門である。上海市内でも、清華・北京大と並び称されるトップ校の一つであり、学生たちの学びへの熱量は尋常ではない。
キャンパスは上海の中心部から少し離れた楊浦区に位置している。レンガ造りの古い校舎と、近代的なガラス張りの建物が隣り合う風景は、伝統と革新が共存するこの大学の性格をよく表している。春には桜が咲き、初夏には緑が生い茂り、学生たちが芝生の上で議論や読書をする姿が見られる。特に印象的なのは、夜になっても図書館や自習室の灯りが消えないことだ。試験期間だけでなく、普段から多くの学生が遅くまで勉強している。
復旦大学のもう一つの魅力は、国際色の豊かさだ。私のクラスには、韓国、ベトナム、ロシア、フランス、ブルガリアなど様々な国からの留学生がいる。授業中はもちろん、昼食時や放課後も英語・中国語・各国の母語が入り混じる空間が広がっている。互いの文化を紹介し合う中で、私は日本のことを改めて説明する機会が増え、自分のアイデンティティを見つめ直すきっかけにもなっている。
設備面も充実しており、キャンパス内には複数の食堂、カフェ、ジム、病院まである。食堂の数は驚くほど多く、毎日違う料理を試しても飽きないほどだ。しかも価格は市内のレストランよりも安く、学生の生活を支えてくれている。
復旦大学での学びは単なる語学習得にとどまらない。ここでは、知識、文化交流、そして将来のネットワーク形成まで、あらゆる面で刺激を受ける。名門大学という肩書き以上に、この環境そのものが私にとっての誇りだ。

今年は創設120周年記念でした

メインビルです