5月を迎え北京は最高気温が30度になる日が増えた。北京語言大学は4月以降日本人留学生が一気に増えて、毎日日本語を聞く機会も増えた。日中交流イベントは盛んに行われていて、日本人同士の繋がりが強いように思う。
私は最近おなかの調子が悪くて、食堂の健康的なメニューばかりを食べている。茹でたブロッコリーとトマトと卵の炒め物、茹でた鶏肉。いつも同じ味。中国では、味が薄い食べ物で、しかもおいしい料理はとても貴重であることである。もちろん中国の料理は辛い味が多いけど、それ以上に脂っこい味の物が多い。味の薄い美味しいものがたくさんある語言大学の存在はありがたい。

語言大学の良いところと言うと、課外イベントが多いところである。この前北京語言大学と近くの中国地質大学の学生で結成されたオーケストラの演奏会を聞いてきた。有名なのは毎年4月に開催される文化節で、各国の留学生のパフォーマンスや出店が多種多様で1日で全て回ることができないほどである。

北京語言大学は留学生の数が多いため、気の合う人に出会う可能性は高い。結果多くの人は中国語だけではなく、他の外国語を勉強するきっかけになっている。私のその内の1人でスペイン語の勉強を始めた。その出会いが私の留学生活をより良いものにしているし、今後もそうなるだろう。
私はどちらかと言うと志望先の留学校を適当に選んだ側の人間だが、9ヶ月過ごして北京語言大学のことが好きになった。私にとって中国語にひたすら勉強できる環境はここしかない。泣きたくなる時もある。それでも楽しい時は日本にいるときよりも楽しい。愛憎に溢れた語言大学での生活は一生の思い出になるだろう。

