「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」渡辺 一晴(済南大学)

自分が気づいた中国と日本の似ているところは二つあります。一つ目は故人の弔い方です。昨日(2025/04/04)の夜、街中を散歩していたら大勢の人が路上で物を燃やしていました。何事かと思ったら「清明节」と呼ばれる日本でいうお盆みたいな中国の行事でした。物を燃やし、故人と連絡するというもので日本と少し似ているなと感じました。違う点は、中国では紙のお金を燃やすということです。文化的なものに文句をつけるわけではありませんが、危ないので歩道でものを燃やすのはやめたほうがいいと思いました。中国人の友人によると中国の消防士が一番忙しいのは春节と清明节らしいです。

二つ目は文化そのものが似ています。箸を使い食事をするところ、仏教の考え方、形式的な式典などを大事にするところなどさまざまなところが似ています。細かく見ればたくさんの違いがありますが、大まかに見ればほとんど大差がないと思いました。逆に言えば、殆ど似ているからこそ、似てない部分の小さなギャップで驚きます。

日本と中国の異なっているところについて、先ほど言ったほとんど似ている文化の違い

を説明します。日本には、中国から影響を受けた多くのものがあります。そして時間が経つにつれ、日本独自の進化を遂げ、日本を代表する素晴らしい文化になりました。例を挙げると、「能」「琴」「剣舞」など多くあります。わたしは、その元になった、文化を中国で直接見て体験して似ている部分などを探したり、違いを楽しんでいます。他にも例を挙げると、同じ箸を使う文化といっても、箸の長さが違います、中国は「大皿に盛られた料理を大勢で食べる」という中華料理の特徴によって箸が長くなったと言われています。日本の箸は中国に比べると少し小さいです。これは中国と違い、遠くの料理を取る必要がなく、自分の目の前で食事が完了できるからです。小さいことに気を向ければ、日々様々な発見があります。こういった発見が自分の目で気づけるのが留学したメリットのひとつだと僕は思っています。

 

済南大学の好きな景色

 

中国の凧揚げ大会の様子