「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」里和 麟太郎(浙江大学)

本格的に春となった。杭州は30度に迫るような陽気が一週間ほど続き、雨が降ると気温が下がるといった具合である。日本と気候に違いはないと感じていたが、春の天気は些か異なるように思う。浙江大学は4月中旬より夏学期に移行し、新しい授業が始まっている。今月のレポートのテーマは「日本と中国、似ているところ、異なっているところ」である。以下、気づいたところを述べていきたい。

街中の様子は日本と大きく異なるということはないように思われる。街の中心部に行けばショッピングができるお店が建ち並び、若者が多い。中心から離れると集合住宅などが増えてくる。日本の住宅街とは雰囲気が異なり、集合住宅が多いという印象がある。そして、日本と中国の道路の様子は異なる点が多い。電気自動車と電動バイクの多さに驚かされる。日本ではガソリン車がメインであるが、中国は電動自動車や電動バイクをよく見かける。特に電動バイクの多さは驚くべきものであり、街中や大学構内でもたくさん走っている。中国の道路には車道と歩道の間に自転車や電動バイクの専用レーンがあることが多い。日本の道路事情とは大きく違うと言える。

大学構内の道路
中国の道路

日本と中国の「違い」として挙げたいのは料理である。中華料理自体は日本でもおなじみではあるが、両国の間で大きく異なるのは香辛料の使用であると思われる。日本の料理は香辛料を多く使っていないが、中国では多くの料理に香辛料が使用されている。辛い味付けの料理ではなくても、香辛料独特の香りがすることが多い。味付けの仕方に大きな違いがあるように感じている。とはいえ、食材自体は日本でおなじみの食材も多く見られ、大きく異なるということはないように思われる。ユーラシア大陸の東端に位置する中国と島国の日本では物の受容でも違いがあったと思われる。海を隔てると文化も大きくことなるといったところだと思われる。

食事の写真
印象としてはスパイス系の味付けが多い印象がある

生活していると、どちらかと言えば日本と異なっている点に目が行きがちではある。今回の内容も異なっている点をメインに挙げた。とはいえ、それらの違いが奇抜に写るというわけではない。同じアジアの国である。どこか通じる部分はあるのかもしれない。