「中国に留学して気づいた日本と中国の似ているところ、違うところ」小澤 望乃(浙江大学)

中国に留学して、早いもので約8ヶ月が過ぎました。留学中、日本と中国の似ている点、そして異なる点を数多く体験することができたと思います。文化、生活習慣、人々の考え方など、日常生活の中で様々な発見があったので、ご紹介したいと思います。

似ているところ

まず、日中両国には「礼儀を重んじる文化」が共通して存在します。たとえば、年上の人に対する敬意の表し方や、初対面の相手への丁寧な態度などは、日本と非常によく似ていると感じました。中国では、お辞儀は日本と比べてあまり見られないですが、言葉遣いや態度において相手への配慮が大切にされていると感じました。また、家族を大切にする考え方も共通しています。特に春節(旧正月)や中秋節、清明节などの時期には、家族全員が集まり団らんを楽しむ姿を見て、日本のお正月の光景を思い出しました。

さらに、食文化にも共通点があります。食事を大勢で囲み、料理をシェアする文化もよく似ていると感じました。他の国の留学生の友人の多くは、食べ物をシェアする文化に留学当初は慣れなかったと話していたのが印象的でした。

違うところ

一方で、大きな違いもいくつか実感しました。まず、時間に対する感覚が挙げられます。日本では時間厳守が重視されますが、中国では比較的柔軟な対応が多いです。待ち合わせに少し遅れても、あまり気にしない雰囲気があり、最初は戸惑ったが、次第にその柔らかさに心地よさを感じるようになりました。

また、公共の場での振る舞いにも違いが見られた。中国では屋外での会話や電話の声が大きめで、賑やかな雰囲気が日常的です。日本では静かにすることがマナーとされる場面でも、中国では自由に振る舞うことが一般的であり、文化の違いを強く感じました。

このように、似ている点と違う点の両方を実感することができた留学経験は、私にとって非常に貴重なものとなっています。共通点を見つけることで親しみを感じ、相違点を知ることで異文化への理解を深めることができていると実感しています。今後も、この経験を生かして、広い視野を持ちながら異なる文化と積極的に関わっていきたいです。