中国で生活をしてみて、日常の様々な場面で日本との違いを実感することがありました。特に印象に残っている点をいくつか紹介したいと思います。
まず驚いたのが、子供がたくさんいることです。中国では街のいたるところで子供を見かけます。思えば日本では2~5歳くらいの子供を見かける機会があまりなかったような気がします。また、中国にはベビーカーに乗っている子は少なく、自分の足で歩いている姿が多くみられます。てくてく歩いていてとても可愛いです。そんな様子を見て、日本の少子化を思いがけない形で実感しました。
次に、決済方法にも驚きがありました。最近は日本でもキャッシュレス化が進んでいますが、中国ではほぼ完全にキャッシュレス化が完結しています。留学して八か月が経ちますが、紙幣を使って買い物をした記憶がありません。買い物はもちろん、友人との割り勘もWeChatなどのアプリで簡単に送金ができます。財布を持たずにスマホひとつで生活できる便利さは圧倒的です。一方で、スマホをなくしてしまったり、充電が切れてしまったりしてしまうと交通機関の利用や買い物ができなくなってしまうので、気を付けなければなりません。
また、レンタル自転車の普及も印象的でした。中国では乗り捨てタイプのレンタル自転車がいたるところにあり、自転車についているQRコードを読み取ることで利用することができます。特定の駐輪場に返却する必要がなく、手軽に使えるため、私も大学内の移動によく利用しています。道路には自転車専用レーンも整備されているので、安心して走行できるのも大きな利点です。日本では乗り捨てタイプのレンタル自転車を見たことがなかったので、初めて見た時は中国では青色の自転車が流行っているのだと勘違いしていました。

青、黄色、緑のものがあります

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交通に関してもう一つ印象的だったのが、バイクのクラクションの使い方です。中国では頻繁にクラクションの音を耳にします。日本では何かトラブルがあった時に使われることが多いですが、中国では後方から追い越しの時に「通りますよ~」と知らせるために使っているように見えます。一種の配慮なのかもしれません。留学開始当初は、クラクションが鳴るたびにびっくりしていましたが、最近では逆にクラクションなしで追い越される方が恐怖を感じます。
最後に、消費税がないため、買い物の際に消費税の計算をする必要がない点も、地味ながら大きな違いだと感じました。
このように、身近な生活の中で多くの違いを感じられます。今までの自分の当たり前が当たり前ではないことに何度も気づかされ、視野が広がった気がします。今後もこの経験を大切にしながら、多様な社会で柔軟に考え行動できる力を養っていきたいと思います。