様々な国の留学生と日々過ごす中で、日本と中国は多くの価値観や文化を共有しているのだと改めて感じます。内容に差はあれど、例えば、礼儀を重んじる文化、箸を使う文化、お茶を飲む習慣、そして文脈から相手の意図を汲み取るハイコンテクストな文化など、枚挙にいとまがありません。こういった共通点は、世界各国の留学生と接する中で特に際立って感じられます。
一方で、異なる点ももちろん多く存在します。むしろ、留学生活の中では似ている点以上に、違いに気付かされる場面の方が多いです。
例えば、先ほど述べたハイコンテクストな文化についても、日本人である私が中国で生活する中で、その体感は大きく異なります。日本語も中国語も、世界的に見ればどちらもハイコンテクストな言語に分類されますが、中国語は私の感覚ではかなり単刀直入で、直接的な表現が多く使われるように感じます。日本語であれば遠回しに伝える場面でも、中国語では率直に表現されることが多く、この違いは日常生活の多くの場面で実感します。
また、生活面でもさまざまな違いがあります。中国のキャッシュレス社会、QRコード決済、ネットショッピングやデリバリーサービスの普及はよく知られていますが、それ以外にも例えば、中国では公園や広場で高齢者が集まり、ダンスや運動をしている光景をよく見かけます。公園には運動用の設備も整っており、社会全体で健康的な生活を支えようとする雰囲気が感じられます。こういった公共空間で皆が自然に身体を動かす文化は、中国ならではの活気だと感じました。
他にも、本の価格の安さも私にとってとてもありがたい日中の違いの一つです。これまでに小説や教科書を中国で購入したことがありますが、いずれも数百円程度で購入できました。大体、日本の三分の一から五分の一の価格であるように感じます。特に私にとって中国語の本は外国語の本ですが、これほど手軽な価格だと気軽に挑戦することができ、とてもありがたく感じています。

中国で生活する中で、
中国社会に根付いている快递や外卖の文化にとても興味があったので、
読むのが非常に楽しみです