「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと・新たな発見」京谷礼奈(北京師範大学)

私は留学前まで中国に来たことがなく、身内に中華系統がいるわけではないので、日本人が一般的に抱いている中国のイメージと同じく偏見が多かったと思います。留学に来て私が実際に見た中国について、いくつかシェアしたいと思います。

◎意外と治安がいい。一般的に日本で報道されている中国人は列に並ばない、うるさい、ごみのポイ捨てなどあまりいい印象ではありませんが、私が住んでいるここ北京ではきちんと列に並びますし、場面に応じて話すボリュームを調整しています。至る所にごみ箱が設置されているので地面もきれいです。以前、中国はスリが多くカバンを切って盗んで行くと聞いたことがあったのですが、ポケットにスマホを入れていても、席取りに荷物を置いていても盗まれていることはなかったです(真似しないでください)。スマホ決済が主流になったのも理由の一つだと思います。治安に関しては日本と大して変わらない印象です。そうとはいえ海外ですので、気を引き締めて行動してください。

街中の様子

◎多国籍。首都ということも関係していると思いますが、本当に様々な国の方が北京に暮らしています。それもあってか料理の種類も豊富です。多国籍料理だけでなく、清真(イスラム料理)や素食(ベジタリアン)など宗教に配慮されている点が、島国の日本と違うと感じました。余談ですが、先日クラスメイトと北朝鮮の国営レストランに行ってきました。緊張しましたが、とても貴重な体験になりました。中国にいながら世界各国の料理が食べられるのも魅力だと思います。

北朝鮮料理

韓国料理

シンガポール料理

◎目新しいものが大好き。ハロウィンの時に仮装して街を歩いたものなら、マスコットキャラクターのように人が追いかけてきて撮影会が始まります。見ず知らずの人に写真を撮られるといった経験がないのでかなり戸惑いましたが、人との距離間の近さに感心しました。目新しい物への情熱心こそ国が急速に発展する理由なのだと実感しました。

これらはほんの一部に過ぎません。残りのエピソードも新たな発見もあと半年かけてゆっくりと留学レポートの中に盛り込んでいきたいと思います。