「重慶での過ごし方」佐藤穂乃美(重慶大学 )

私は、重慶大学の留学情報がほぼゼロのまま入学を希望し、そのまま渡航・入学をしたのですが、結果成功だったなと感じています。特に授業面です。重慶大学の留学生のクラスは初級A・B、中級A・B、高級A・Bの6段階に分かれており、渡航前のオンライン試験と渡航後の口語試験によって決められています。私は、オンライン試験の結果は高級クラスでしたが、中国渡航が遅れた為口語試験に参加できませんでした。留学担当の先生からはそのまま高級クラスで授業を受けて良いと言われましたが、オンライン試験の際に漢字を見て意味はなんとなく分かっても読み方がわからなかったことや、自分の口語レベルがまだ低いことを相談して中級レベルに変更していただきました。中級クラスと言っても授業内容はHSK5級〜で自分に合っており、また、クラスメイトの口語力が非常に高く刺激を受けます。クラスメイトのほとんどは漢字の読み書きが苦手で、話すことが得意な子が多く、口語力は高級クラスレベルだと感じます。漢字に慣れている日本人の私と正反対なので、お互いに漢字の書き方や中国語の表現を教え合っています。会話をしながら、私が「これ中国語で何て言うんだっけ」「○○って何?どういう意味?」と聞いても、嫌な顔せず教えてくれる友達に本当に感謝しています。私は内向的な性格なのですが、今回の中国留学の目標は「とにかく口語力を伸ばすこと」なので、自分からも積極的に会話をするよう心がけています。また、重慶大学の日本人留学生が数人程度しかいないということもありますが、たくさんの外国人の友達もでき、すでに口語力が少し上がってきたかなと感じます。

中国の大学の寮は基本的にキャンパス内にあるかと思いますが、私の大学の寮はキャンパス外にあり、大学から歩いて20分ほどの場所にあります。比較的新しく清潔な寮で、周辺には飲食店やスーパー等があるので生活に必要なものはすぐに購入できます。先月一度風邪を引いてしまったのですが(重慶は暑い日が続いたかと思えば雨が続いたり、急に気温が変わって体調を崩しやすい天気です)、寮の真正面にある薬局に行ったところ、付箋に「1日○回」といった説明を添えて薬を選んでくれました。また、学校から寮間の通学路にも様々なお店があり、友達と歩きながら「ここのお店が美味しい」「〇〇を食べるならここよりあっちのお店が良いよ」と教えてもらい、中国の家庭料理・麺類・包子や饅頭・ハンバーガー等、近場のグルメ情報を順調に集めています。

大学の食堂でお気に入りの炸醤麺(8元)

大学近くの中華料理店 4カ国からの留学生と一緒に食べました

休日は重慶の中心地に出かけることが多いです。重慶の魅力は、何と言っても夜景だと思います。初めて洪崖洞を訪れた時は本当に感動して、写真を何枚も撮りました。あまりにも光っていて、「ピカピカ」や「キラキラ」よりも「ビカビカ」という表現が一番近いです。観光スポットになっている場所以外にも、重慶の街はビカビカに光る高層の建物が多いので、夜に外を歩く時はついあたりを見まわしてしまいます。

千廝門大橋から眺めたビカビカに光る洪崖洞

10月後半の重慶は曇りや雨の日が多く、少しずつ寒くなってきました。11月2週目には中間テストもあるので、健康に気を付けて頑張りたいと思います。