「復旦大学での生活」天野翔太(復旦大学)

授業

復旦大学の語学留学生はA~Jの10のクラスに分けられます。AからIにかけてレベルが上がっていく形式です。現在はH班に所属しています。これからテストを終えるごとに1つ上のクラスに繰り上がっていくそうです。科目は班ごとに異なっており、私たちの班は精读、听力、口语、泛读の4つで構成されています。私は読み書きやリスニングはH班のレベルについていけてはいますが、話す力が周りの生徒と比べて劣っていると感じているので、その点を重点的に鍛えようと日々勉強しています。10月末に中間テストがあるのでその準備も時間を見つけてするようにしています。

サークル

私は復旦大学の野球サークルに参加しており、週に何回か集まって野球の練習をしています。中国は日本と比べて野球というスポーツがあまり盛んではないので、大学から始めたという人が多い印象を受けました。試合においても中高の部活経験者の多い日本人をはじめその他経験者の留学生は出場に制限を設けたルールなどもあり面白いと感じています。また大学内にちゃんとした野球場もなく、サッカー場や陸上競技場の一部を借りて練習しています。しかし一緒に活動していく中で彼らの楽しそうな表情を見ていると、中国にも野球を面白いと思い好きでいてくれる人がいるのだと感じ、嬉しい気持ちになりました。中国は14億もの人口を抱えています。いつの日か中国でも野球が広く普及し、世界大会で日本と鎬を削りあう未来に思いを馳せました。

休日

休みの日には上海の街を観光することもあります。上海は有名な外灘を筆頭に異国情緒を感じさせる街並みから古鎮のような中国の歴史が残った場所もあり、毎回様々な顔を覗かせてくれる街です。観光以外にも友達と外食に行ったり麻雀を打ったり楽しく過ごすことができています。復旦大学の近くに大学路というご飯屋さんが多く立ち並ぶ通りや五角場という大きなショッピングセンターがあるので、普段はそこをよく利用して遊んでいます。

話は変わりますが、先日上海に来て初めてカラオケに行きました。私は日本にいる時カラオケ店でバイトしていたので、日本と中国のカラオケにどのような違いがあるのか少し興味がありました。今回私が感じた違いは3つあります。1つ目は料金です。日本の場合、多くのカラオケ店において料金は一人一人に課せられる形式なのですが、中国のカラオケは部屋の大きさで料金が変わる形式でした。人数が多ければ多いほど一人当たりの料金は安くなります。しかし私のような1人カラオケによく行く者からすると優しくない料金設定だと感じました。2つ目は映像です。日本ではMVではなくカラオケオリジナルの映像が使われることが多いのですが、中国ではそのような映像はなく、全てMVやライブ映像が使われていました。著作権規制の強さがこの違いを生み出しているのかなと思いました。3つ目は曲の入れ方です。日本ではリモコンで曲を入れるのが主流ですが、中国はやはりQRコードを読み取りスマホで曲を選択する形式でした。スマホでの決済が普及している中国らしいと感じました。

上海での生活もすでに2ヶ月が経とうとしており、時の流れの速さを実感しています。毎日楽しいことばかりではなく、時には自分の非力さに落ち込むこともあります。しかしそれも留学のひとつの醍醐味と捉え、1日1日を大切に過ごしていこうと思います。