「中国語の学習方法」間中 千裕(復旦大学)

私の通う復旦大学では、語学留学生に対して10段階に分けられた通常の語学クラスと、経済分野や中国文化などに特化した語学クラスが用意されています。私はこの通常クラスで勉強しており、通常毎週月曜日から水曜日まで毎日二科目四単元の授業を受けています。

教科書の内容は話題が少々古めかしさと感じさせる部分もありつつ、基本的には日常的に使える単語が多いため、例えば先日映画を観に行った際などには、前学期で習った単語や表現がこれでもかとばかりに登場してクラスメイト達と大盛り上がりしました。

先生とクラスメイト達と。公開初日とのことで鑑賞後写真撮影もありました。

学習方法というとクラスではHSKの勉強をしている人も多いですが、私個人に関していえば、基本的には授業の内容に専念しています。教科書に出てくる単語・表現を実際に使えるよう、咄嗟に例文が思いつくまで用法を調べたり、普段の会話で積極的に覚えたての単語を使ってみたり……。教科書のすべての文章には音声データがついているため、リスニングの授業以外でも、毎度しっかり音声だけを聞いて理解できるように心がけています。

また、以前のレポートで苦手分野として声調と発音を挙げましたが、その対策として最近は小中学生向けのピンイン付き小説を購入し、音読の練習をしています。中国語を母語とする友人が練習に付き合ってくれるときは都度間違いを指摘してもらったりしているのですが、時間が取れないときはWeChatのボイスチャットを使用しています。WeChatにはボイスチャットをAIが文字起こししてくれる機能がついているため、自分で自分にボイスチャットを贈ることで正しく発音できているのか客観的に確認することができとても便利です。

小中学生向けの《紅楼夢》。ピンインと声調が確認できて音読練習に最適。

他にも、学習というほどではないですが、普段の生活で周りの人が使った表現をメモして次の機会に使う、ということを習慣づけています。

混んでいる車内で後ろの人が前に出てくる際に繰り返していた“让一下/过一下(通してください)”や、待ち合わせの際に友人がよく使う“我来找你吧(私がそっちに行くよ)”など、聞いたら意味は分かるものの自分ではなかなか思いつかない/表現に迷うであろう短いフレーズを日常生活で学べるのは、現地で生活することの最大の利点の一つといえるかもしれません。

友人たちと献血へ。豪華な手土産と記念票をもらいました。