「留学中に経験した面白い、変わった体験」井上凛(復旦大学)

 

中国に来てから私にとって面白いことや変わったことはたくさんありました。今回は思い出せる範囲でいくつか紹介したいと思います。

 

一つ目は、一人でタクシーに乗った際、目的地に到着後に路上でその運転手のおじさんと二人で自撮りをしたことです。運転手のおじさんが出会い頭から私のことを誰かに似ていると話してきて、内心誰やねんと思いつつも話を聞いていたら、おじさんの知り合いの老板のことで、あまりにも似ていて本人に見せたいからと降り際に写真を一枚撮っていいかと頼まれたため、撮影しました。ちなみに私はその写真を持っていない上、その私に似ている方の顔も見せてもらっていないので、ただただ気になっています。

 

中国のタクシーは日本に比べて圧倒的に運転が荒いです。私は酔いやすいため助手席に乗りがちです。

 

二つ目は、中国で初めて美容室に行った際、ブルーブラックに染めてもらうつもりだったのですが、私がブリーチという単語を覚えていなかったばかりにいきなりブリーチから始まってしまい髪が真っ青になったことです。ブリーチ中に髪をいつ洗ったか聞かれてから気付いたのですが、中国の方は数日に一回髪を洗うことが多く頭皮の油で保護されるため保護スプレーもなくいきなり始まったようです。頭皮が悲鳴をあげました。

 

これくらい青くなりました。

 

 

三つ目は、クリスマスに友人数人とプレゼント交換をしたのですが、その際貰ったプレゼントが私が以前自分で購入しており既に持っているものだったことです。偶然過ぎて本当に笑いましたし、私の好みを完全に理解してくれている良き友達ができたことも留学の良い思い出になりました。

 

例のプレゼントです。

 

四つ目は、旅の帰りに24時間同じ電車に乗り続けたことです。乗ってみると意外とすぐ過ぎ去ったのですが、乗る前は暇すぎるのではと心配でした。乗ってすぐに向かいのベッドだったお姉さんと少し話し、その後私は椅子に座って本を読み続け、夜になってやっと布団に入りました。硬卧でしたが意外とぐっすり眠ることができました。日本ではできない面白い経験だと思います。

 

硬卧は三段あります。一番上は一度登ったら降りるのが面倒です。

 

最後に、人生で初めて食あたりを起こしたことです。夜ごはんに食堂の麻辣烫を食べた後、日付が変わるくらいからだんだん気分が悪くなり、胃薬を飲みましたが治まる気配がなく夜中に何度も起きて吐きました。次の日には脱水症状で熱も出て、食欲もなく1週間ほど部屋にこもって安静にしていました。しばらくは少しでも麻辣烫のことを考えると気分が悪くなりました。あの経験は二度としたくないですが、今となっては笑い話です。具材の鶏肉にあたった線が有力だと思うので今後中国で鶏肉を食べる際には少し気を付けてほしいと思います。

 

例の麻辣烫です。食堂の自分で具材を選べる店のものです。